韓国の現代自、インドネシア軽視で東南アジア市場失う恐れ

インドネシアが人口6億5000万人の 東南アジア市場への入り口だとすれば、韓国の現代自動車はその鍵をト ヨタ自動車に渡したようだ-。

現代自と傘下の起亜自動車は東南アジアで経済規模が最大のインド ネシアに工場を建設する計画はないとの意向を示している。調査会社 IHSオートモーティブによれば、同国は来年タイを抜き域内最大の自 動車市場となる見通しだ。LMCオートモーティブのまとめによると、 昨年のインドネシアの小型車販売シェアは両社が約2%にとどまったの に対し、トヨタをはじめとする日本勢は95%を占めた。

米自動車販売の伸びが鈍化し中国での競争が激化する中で、インド ネシア市場を顧みない戦略はますますリスクの高い判断となっている。 日本の2倍の人口を抱えるインドネシアでは、好景気が新たに車を購入 する層を生み出し、今後7年間の販売は中国を上回るペースで伸びると 見込まれている。

韓国の大林大学の自動車工学教授で政府顧問も務めるキム・ピルス ー氏は「この調子では、現代自はインドネシアだけでなく東南アジア全 体を失うことになる」と指摘した上で、「インドネシアにおける現代自 の大きな問題の一つは魅力的なモデルがないことだ」と述べた。

トヨタはインドネシアでの生産能力倍増に向け13億ドル(約1200億 円)を投資する計画。同国の人口は東南アジア全体の約40%を占め、年 間の経済成長率はこの10年間、4%を下回ったことがない。現代自は日 本のメーカーや米ゼネラル・モーターズ(GM)、インドのタタ・モー ターズと競合するよりも別の地域に経営資源を配分するとしている。

現代自は質問に対する電子メールでの回答文で「現代自はここ数年 世界各地で急速に拡大しており、まず別の市場に経営資源を配分せざる を得ない」と指摘。東南アジアについては「どの地域にも工場を増設す る計画はない」とした。起亜自も電子メールで、東南アジアでの投資拡 大計画はないと説明した。

原題:Hyundai Risks Losing Southeast Asia by Ignoring Indonesia: Cars(抜粋)

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