S&P:JPモルガンの格付け見通しを「ステーブル」に上げ

米格付け会社スタンダード・アン ド・プアーズ(S&P)は、米銀JPモルガン・チェースの格付け見通 しを「ネガティブ(弱含み)」から「ステーブル(安定的)」に引き上 げた。2012年に巨額のトレーディング損失を招いた「ロンドンの鯨」を めぐる懸念が後退したと説明している。

S&Pは27日の発表文でJPモルガンについて、「チーフ・インベ ストメント・オフィス(CIO)部門のポートフォリオでのリスク管理 の失敗に関する懸念に適切に対処し、是正措置が新たな問題の発生を防 ぐはずだ」と指摘した。

米上院常設調査小委員会が今月公表した301ページに及ぶ報告書に よれば、JPモルガンは「巨額」のデリバティブ(金融派生商品)取引 で損失が膨らむる中、ジェイミー・ダイモン会長兼最高経営責任者 (CEO)ら経営幹部は投資家の判断を誤らせ、監督当局に言い逃れを した。

JPモルガンに対するより楽観的な見通しについてS&Pは、「当 局による追加調査でもさらに重大な事実が見つかることはない見込み で、訴訟が同行の収益性に深刻な打撃を与えたり、上級幹部を大幅に入 れ替える事態を招いたりすることはないとの当社の予想」を反映したも のだと説明した。

原題:JPMorgan Credit Outlook Raised by S&P as London Whale Fades (1)(抜粋)

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