NY外為:ユーロが1.28ドル割れ-イタリア政局とキプロスで

ニューヨーク外国為替市場ではユー ロが対ドルで下落。約4カ月ぶりに1ユーロ=1.28ドルを割り込んだ。 キプロス救済とイタリア政局の混迷を受け、ユーロ圏資産の需要が弱ま った。

ユーロは主要16通貨全てに対して下落した。イタリア国債入札では 需要が減少。同国の政党は先月の選挙以来、まだ政権を樹立できないで いる。キプロスは28日に銀行の営業を再開する際に適用する資本規制を 発表した。ドル指数は昨年8月以来の高水準を付け、逃避需要から円も 上昇した。

みずほフィナンシャル・グループの法人外国為替セールスバイスプ レジデント、ファビアン・エリアソン氏(ニューヨーク在勤)は「キプ ロスの銀行は28日に営業を再開する。どのようになるのか不透明だ」と 指摘した上で、「これまで克服してきた状況を考えると、これでユーロ 圏が崩れるというような考えは基本的に全くないと思う」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロは対ドルで前日比0.6%安 の1ユーロ=1.2780ドル。一時は昨年11月21日以来の安値を付けた。対 円では0.6%下げて1ユーロ=120円71銭。円は対ドルでほぼ変わらずの 1ドル=94円46銭。

イタリア入札

39億1000万ユーロのイタリア5年債の平均落札利回りは3.65%と、 昨年10月30日の入札以来の高水準。イタリア政府は30億ユーロ相当の10 年債も発行した。5年債の応札倍率は1.22倍、10年債は1.33倍となり、 前月のそれぞれ1.61倍と1.65倍から低下した。

3月のユーロ圏景況感指数が低下したこともユーロの悪材料。欧州 連合(EU)の欧州委員会が27日発表した3月のユーロ圏景況感指数 (速報値)は90.0と、先月の91.1を下回った。ブルームバーグ・ニュー スがまとめたエコノミスト30人の予想中央値は90.5だった。

RBCグローバル・アセット・マネジメントのチーフエコノミス ト、エリック・ラッセルズ氏は「イタリアに関するやや悲観的な見方は 明らかにユーロ安の一因となっており、キプロスの影響が続いているこ とも明白だ。今後数日で壊滅的な打撃を受けるというものではないが、 欧州は従来考えられていたよりもかなりリスクがあるということだ。そ のため、欧州への投資はこれまで考えられていたよりもリスクが高い」 と述べた。

ドル上昇

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE)のド ル指数は0.4%上げて83.207。昨年8月3日以来の水準に上昇した。第 1四半期全体では4.4%上昇している。

ブラウン・ブラザーズ・ハリマン(ニューヨーク)の世界為替戦略 責任者、マーク・チャンドラー氏は「ドルは引き続き堅調だ。欧州の情 勢が投資家の主な懸念材料だ」と話した。

原題:Euro Weakens Below $1.28 on Deadlocked Italy, Cyprus Concern(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE