3月27日の米国マーケットサマリー:欧州懸念で株反落、ユーロ下落

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.2773   1.2861
ドル/円             94.43    94.44
ユーロ/円          120.61   121.48


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       14,526.16     -33.49     -.2%
S&P500種           1,562.85      -.92      -.1%
ナスダック総合指数    3,256.52      +4.04     +.1%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .25%        +.00
米国債10年物     1.85%       -.06
米国債30年物     3.09%       -.05


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,607.20    +9.90     +.62%
原油先物         (ドル/バレル)   96.52      +.18     +.19%

◎NY外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではユーロが対ドルで下落。約4カ月ぶ りに1ユーロ=1.28ドルを割り込んだ。キプロス救済とイタリア政局の 混迷を受け、ユーロ圏資産の需要が弱まった。

ユーロは主要16通貨全てに対して下落した。イタリア国債入札では 需要が減少。同国の政党は先月の選挙以来、まだ政権を樹立できないで いる。キプロスは28日に銀行の営業を再開する際に適用する資本規制を 発表した。ドル指数は昨年8月以来の高水準を付け、逃避需要から円も 上昇した。

みずほフィナンシャル・グループの法人外国為替セールスバイスプ レジデント、ファビアン・エリアソン氏(ニューヨーク在勤)は「キプ ロスの銀行は28日に営業を再開する。どのようになるのか不透明だ」と 指摘した上で、「これまで克服してきた状況を考えると、これでユーロ 圏が崩れるというような考えは基本的に全くないと思う」と述べた。

ニューヨーク時間午後4時11分現在、ユーロは対ドルで前日 比0.7%安の1ユーロ=1.2772ドル。一時は昨年11月21日以来の安値を 付けた。対円では0.7%下げて1ユーロ=120円60銭。円は対ドルでほぼ 変わらずの1ドル=94円43銭。

◎米国株式市場

米株式相場は反落。欧州債務危機の悪化懸念や2月の米中古住宅販 売成約指数の低下が嫌気された。S&P500種株価指数は前日、過去最 高値に近づいていた。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は0.1%安の1562.85。一時0.8%安となった。ダウ工業株30種平均 は33.49ドル(0.2%)下げて14526.16ドル。

ノースコースト・アセット・マネジメントのファンドマネジャー、 フランク・インガーラ氏は「商いの薄い日は、何でもないことでも相場 が多少振り回されることがある」とし、「相場には依然として上昇の勢 いがある」と続けた。

S&P500種株価指数は前日、2007年10月に付けた過去最高値まで 2ポイント以内に迫った。

◎米国債市場

27日の米国債市場では10年債利回りが3週間ぶりの水準に低下し た。イタリア政局のこう着状態やキプロス救済策の影響が欧州債務危機 を深刻化させるとの観測が背景にある。

午後に入って5年債入札(350億ドル)が実施されたが、5年債利 回りはほぼ年初来の水準に下げた。米財務省は今週、計990億ドルの入 札を実施する。全米不動産業者協会(NAR)が発表した2月の中古住 宅販売成約指数(季節調整後)は前月から低下。米金融当局は事実上の ゼロ金利政策を維持するとの見方が強まった。

ウィリアムズ・キャピタル・グループの債券取引責任者、デービッ ド・コード氏(ニューヨーク在勤)は「米国債の買いを集めているのは 欧州をめぐる懸念だ」と述べ、「主に欧州に起因する典型的な質への逃 避だ。990億ドルの入札があるにもかかわらず、米国債相場は堅調な展 開が続いている」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後3時31分現在、10年債利回りは6ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)下げて1.85%。一時は1.83%と、3月4日以来で最低だっ た。10年債(表面利率2%、2023年2月償還)価格は17/32上昇の101 11/32。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は4営業日ぶりに上昇。米住宅市場の回復 に陰りが見られる中、金融当局が緩和策を継続するとの観測が強まっ た。

ニューヨーク連銀のダドリー総裁は前日、景気浮揚に向け「緩和的 な」金融政策を呼び掛けた。全米不動産業者協会(NAR)がこの日発 表した2月の中古住宅販売成約指数(季節調整後)は前月比0.4%低下 した。金は四半期ベースでは2期連続の下落となる見通し。米経済の改 善に伴い当局が緩和措置を縮小するとの見方がその一因。

T&Kフューチャーズ・アンド・オプションズ(フロリダ州ポート セントルーシー)のマイケル・スミス社長は電話インタビューで、「住 宅販売の指標とダドリー総裁の発言が支えになった」と指摘。「相場は ここ最近大きく下げていたため、割安感から買いが入っている可能性も ある」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物6 月限は前日比0.6%高の1オンス=1607.20ドルで終了。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は続伸し、5週間ぶりの高値となった。 米製油所の稼働率が上昇したことを受け、原油需要が拡大するとの見方 につながった。

米エネルギー情報局(EIA)の統計によると、22日終了週の製油 所の稼働率は85.7%と、前週から2.2ポイント上昇し、2カ月ぶりの高 水準となった。一方、原油在庫は326万バレル増加の3億8590万バレル で、9カ月ぶりの高い水準。ヒーティングオイル(暖房油)やディーゼ ル油を含む留出油の在庫は451万バレル減少の1億1530万バレル。

エネルギーヘッジファンド、アゲイン・キャピタル(ニューヨー ク)のパートナー、ジョン・キルダフ氏は電話インタビューで、「今回 の統計では原油在庫が大幅に増加したが、差し引きで見ると相場にとっ てはプラスだ」と指摘。「製油所活動が大きく上向いたのは今後数週間 に原油需要が拡大することを示唆している。留出油在庫の減少幅が非常 に大きく、需給ひっ迫の懸念が強まる」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物5月限は前日 比24セント(0.25%)高の1バレル=96.58ドルで終了。終値では先 月19日以来の高値となった。

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