イタリア債下落、独債とのスプレッド拡大-政局混迷と入札で

27日の欧州債市場ではイタリア国債 が大きく下げ、イタリア10年債のドイツ10年債に対する利回り上乗せ幅 (スプレッド)が年初来で最大となった。大連立を成立させるめどが立 たなくなったとの民主党のベルサニ党首の発言を受け、政局混迷を打破 できない見通しとなった。

イタリア5年債利回りは1カ月ぶり大幅上昇。財務省が実施した69 億1000万ユーロ相当の国債入札では応札倍率が前回入札を下回った。周 辺国債が敬遠され、スペインとギリシャの国債も安い。イタリアのベッ ペ・グリッロ氏率いる「五つ星運動」はベルサニ氏との協議後、政権樹 立を目指す同氏に協力しない姿勢を示した。ドイツ10年債利回りは3カ 月ぶり低水準を付けた。

シティグループの債券ストラテジスト、ジェイミー・サール氏(ロ ンドン在勤)は、「政局混迷に入札結果が重なり、イタリア国債に圧力 を加えている」と指摘。「入札はそれほど良くなかった。それはイタリ ア国債が供給後も軟調に推移することを意味する。不透明感に対する一 段と明確な解決策が見つかるまで、国債利回りは4-6月(第2四半 期)に入っても上昇圧力に直面する公算が大きい」と続けた。

ロンドン時間午後5時現在、イタリア10年物利回りは前日比21ベー シスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の4.78%。昨年末は4.50% だった。同国債(表面利率5.5%、2022年11月償還)価格はこの 日、1.625下げ105.92。

同年限のドイツ国債に対するスプレッドは一時29bp拡大し351b pと、昨年12月11日以降で最大となった。

イタリアの国債入札で10年債の応札倍率は1.33倍。これは先月27日 の前回入札時の1.65倍を下回る水準。新発5年債の応札倍率は1.22倍 と、前回入札時の1.61倍から低下した。

安全を求める動きから、ドイツ国債を中心に中核国の国債が買われ た。10年債利回りは7bp低下の1.27%と、昨年12月10日以来の低水準 を付けた。2年債利回りは3bp下げマイナス0.02%。

英国債相場は上昇し、10年債の上げは5営業日となった。利回りは 7bp下げて1.72%。これは昨年11月16日以来の低水準。同国債(表面 利率1.75%、2022年9月償還)価格は0.58上げ100.25。

原題:Italian Bonds Yield Most Over Bunds This Year on Senate Deadlock(抜粋) Pound Rises to Two-Month High Against Euro on Cyprus, Italy Woes (抜粋)

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