サーベラス:西武上場を支持、 球団売却や路線廃止は要求せず

米投資会社サーベラス・グループの 鈴木喜輝代表取締役(サーベラスジャパン)は27日、株式を保有し買い 増しを目的にTOB(株式公開買い付け)を掛けている西武ホールディ ングスについて、早期上場に向け支援していく方針を強調した。そのた めに西武と正式な協議の機会を持ちたい意向を明らかにした。

鈴木氏は同日夕、都内で記者団に「できるだけ早い上場を望む。思 いは西武と同じだ」とし、法令違反を繰り返さない「ガバナンスの改善 が上場の一番の近道」になると指摘した。また、サーベラス側が提案し ている収益改善案について「きちんと話し合いの機会をもちたい」など と述べ、上場後も当面は筆頭株主であり続ける方針を表明した。

西武HD株32.4%を保有するサーベラスは、株主総会で特別決議の 否決が可能となる3分の1を超える最大36.4%までの買い増しを目指し 1株当たり1400円でTOBを掛けている。しかし、西武HDは26日、 TOBへの反対する意見表明を行った。

サーベラスの鈴木氏は、同社が提案したと報じられている球団の西 武ライオンズの売却や西武秩父線など不採算路線の廃止などについて、 「西武に要求したことはない」と強調した。また、50%程度に至るよう な大幅な買い増しを行う意図はないとし、西武株主総会での「プロキシ ーファイト(委任状争奪戦)は考えていない」と説明した。

サーベラスは西武HDの取締役に五味広文元金融庁長官、生田正治 元日本郵政公社総裁、白川祐司元日興シティグループ証券会長の3人を 6月予定の株主総会で推薦するとしており、西武のTOB反対表明後も こうした計画は継続する方針を示している。西武HDの前身である西武 鉄道は2004年に有価証券報告書の虚偽記載で上場廃止となった。その際 の株価は485円だった。

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