住友鉱:ラオス、カンボジアへの参入目指す-銅や金の資源権益確保へ

住友金属鉱山は銅や金の資源権益の 獲得を進めるためラオスやカンボジアなどへの参入を目指す方針だ。将 来的には民主化の進むミャンマーへの投資も視野に入れている。世界的 な資源獲得競争の激化が進む中、優良な鉱山権益を取得することは難し くなっている。投資対象地域を広げることで権益拡大につなげる。

資源事業本部の本部長を務める川口幸男専務執行役員が27日、ブル ームバーグ・ニュースとのインタビューで明らかにした。「ラオスやカ ンボジアには資源のポテンシャルがあり狙っていきたい」と説明。現 在、案件取得に向けた情報収集を進めている。「長期的にはミャンマー もターゲットにしていきたい」との意向も示した。

投資対象とするのは銅の場合、埋蔵量で最低100万トン以上の鉱 山。金の場合は開発案件への参入は投資額が膨らむため、探鉱事業から の参加を主体に検討を進める。

銅などの資源権益の取得は、資源メジャーによる寡占化や中国企業 による高値買い、資源ナショナリズムの高まりなどで「だんだん難しく なってきている」との状況。

そのため、これまで事業展開してきたペルーやチリ、豪州などに加 えて参入検討地域を広げる。すでにブラジルで探鉱会社を設立したほ か、フィリピンでも現地企業のニッケル・アジア・コーポレーションと 探鉱目的の合弁会社も設立した。一方、資源が豊富なアフリカへの進出 には「カントリーリスクがあり、今のところは手が出ない」と述べた。

銅事業では既に共同で事業展開する米フリーポート・マクモラン・ カッパー・アンド・ゴールドや英豪系リオ・ティント、住友鉱から役員 も派遣している加テック・リソーシズとの連携強化も目指す。「新たな プロジェクトには共同で参画していくことを考えたい」という。

住友鉱の銅の自社出資分の持ち分権益は年間12万トン。2021年度に は生産拡張や新規権益の取得で30万トンにまで引き上げる目標。金も現 在の17.5トンの持ち分生産量を30トンへの引き上げを目指している。

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