イオン:ダイエーを子会社化へ、4月にもTOB-1株270円で

国内小売り最大手のイオンは、ダイ エーの連結子会社化を目的に株式公開買い付け(TOB)を実施すると 発表した。筆頭株主の丸紅はTOBに応募することで合意、イオンの保 有比率は少なくとも4割超となる。これにより、売上高が合計6兆円を 超える巨大企業となる。

買い付け価格は1株270円で、26日の終値からは約15%低い水準。 買い付け予定株数は、約1億4900万株。買い付け代金は、最大で約403 億5000万円が見込まれる。早ければ4月上旬から開始する予定、として いる。

イオンは現在、発行済み株式の約20%を保有しているが、TOBを 通じて丸紅と丸紅リテールインベストメントから24.34%に相当する 計4836万株を約130億円で取得する。また、イオンはダイエーに取締役 の過半を派遣する。

経営に苦しむダイエーに対して、2005年に丸紅がスポンサー企業と なり、その後イオンも資本参加して再建を目指してきた。しかし、ダイ エーの業績改善は進まず、13年2月期は5期連続の赤字となる見通し。 このため、丸紅主導の体制を見直すことを決めた。

長引く消費低迷に加え消費税の増税を控え、小売各社にとって厳し い状況が続く中、イオンは買収を通じ業容の拡大を図ってきた。同社は ダイエーを子会社化することで、規模のメリットとシナジー効果を追求 する。

再生の早道

3社による共同記者会見で、丸紅の岡田大介常務は「イオンとは昨 年秋から協議を進めていた」ことを明らかにし、「イオンがリードする ほうが再生のスピードが速まる」と述べた。またダイエーの桑原道夫社 長もイオンの連結子会社となることが「再生の早道との結論」に至った と語った。

イオンの岡田元也社長は、ダイエーの再建が遅れている理由につい て「誰の責任だったか分からなかったことが続いたのが要因」と指摘。 子会社化によって責任の所在を明確にする、との考えを示し、今後は 「首都圏におけるスーパーの構想を発展させていきたい」と述べた。

イオンの株価終値は前日比6.3%高の1226円、ダイエーは同9.8%安 の286円となった。

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