シャープ:PEファンド受け入れも、資本増強で-関係者

経営再建中のシャープは、巨額赤字 で傷ついた自己資本の増強策として、経営権取得につながらない範囲 で、プライベートエクイティ(PE)ファンドからの出資受け入れを検 討している。事情に詳しい関係者2人が明らかにした。

関係者によると公募増資や他の企業からの出資受け入れも、資金調 達の主要な選択肢であり、シャープは今期(2013年3月期)決算発表と 合わせて公表見込みの中期経営計画に、資本増強の詳細を盛り込みたい 意向だ。

同社は液晶テレビ不振などから今期で4500億円の純損失を予想。ブ ルームバーグ・データによる昨年末の株主資本比率は10%と、1年前 の30%から急低下。26日には鴻海精密工業グループから669億円の出資 を受ける協議が期限内に合意しなかったと発表し、資金調達の見直しに 着手するとしていた。

シャープ広報の中山みゆき氏は電話取材に対し、「さまざまな資金 調達方法を検討しているのは事実」としながらも、具体的な内容につい てはコメントを避けた。同社株価の27日終値は前日比4.1%安の278円。

鴻海との協議長期化で他の出資先を模索したシャープは、昨年12月 に米クアルコムから2段階の出資を受けることで合意。韓国サムスン電 子からも28日に104億円の出資を受ける予定だ。しかし、両社の出資分 は鴻海からの予定分の3分の1にも満たない。

シャープは主要取引行のみずほコーポレート銀行と三菱東京UFJ 銀行から、資本増強も含めた再建計画の策定を迫られている。調達のめ どが立たなければ、6月満期の3600億円の協調融資や、9月満期の転換 社債(CB)2000億円の借り換えが困難になる可能性がある。

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