伊モンテ・パスキ、政府救済でも問題解決せず-引当金急増

イタリアの銀行3位のモンテ・デ イ・パスキ・ディ・シエナが受けた40億7000万ユーロ(約5000億円)規 模の政府救済は同行の問題解決につながらないもようだ。同行は貸倒引 当金の急増で2期連続の赤字となる見込み。

ブルームバーグがまとめたアナリスト10人の予想平均によると、モ ンテ・パスキの2012年通期の純損益は23億3000万ユーロの赤字となる見 通し。11年も46億9000万ユーロの赤字だった。アナリスト予想による と、13年も恐らく黒字にならないと見込まれる。

イタリア経済は20年間で最長のリセッション(景気後退)に陥った ままであり、ほぼ1カ月に及ぶ政局混迷で国債利回りや銀行の資金調達 コストが上昇する可能性がある。デリバティブ(金融派生商品)を利用 した損失隠しの疑いで元幹部が捜査を受けていることで、モンテ・パス キの見通しはさらに複雑になっている。

証券会社アリセイSIM(ミラノ)のウォルフラム・ムロウェッツ 会長は、政府救済で資本は増強されるが、「低い収益性や信用の質の悪 さ、イタリア国債への高いエクスポージャーをめぐる懸念が残ってい る」と述べた。

アナリスト予想によると、モンテ・パスキの2012年10-12月(第4 四半期)の貸倒引当金は前年同期比43%増の6億6600万ユーロに達する 見込み。損益は7億6100万ユーロの赤字になる見通し。

原題:Monte Paschi Rescue Won’t Spur Recovery as Loan Losses Surge (1)(抜粋)

--取材協力:Jerrold Colten、Elisa Martinuzzi、Kaiuwe Luhl.

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