米国株:反発、耐久財受注や住宅価格指数を好感

米株式相場は経済指標を好感して反 発。製造業耐久財受注は市場予想を上回る伸びとなり、住宅価格指数 は2006年6月以来の高い伸びとなった。S&P500種株価指数は過去最 高値まで2ポイント以内に迫った。

種子開発のモンサントが高い。同社とデュポンは、反トラスト法お よび大豆の特許に関する訴訟をお互いに取り下げることで合意した。ネ ットフリックスも上昇。パシフィック・クレスト・セキュリティーズ は、ネットフリックス株の目標株価を引き上げた。ボーイングは同社を 相手取った集団訴訟の却下を控訴裁判所が支持したことを受けて、買い 進まれた。一方、ギャップなど衣料小売り関連は下落した。

S&P500種株価指数は前日比0.8%高の1563.77。ダウ工業株30種 平均は111.90ドル(0.8%)上昇し14559.65ドルと、過去最高値を更新 した。

INGインベストメント・マネジメントの分散投資担当責任者、ポ ール・ゼムスキー氏(ニューヨーク在勤)は電話取材で、「米国の経済 指標は引き続き非常に好調で、ここ数日間欧州発の悪いニュースが聞か れているにもかかわらずS&P500種が1550を上回っている背景には、 こうした好調な米指標も挙げられる」とし、「景気回復において住宅は 非常に大きな部分を占めており、住宅価格が上昇すれば、国民は自分の 家に対する見方が良くなり、全般的に自信も深まる」と続けた。

S&P500種は前日一時、07年10月に付けた過去最高値1565.15まで 1ポイント以内の水準まで上昇したが、その後はキプロスの銀行システ ム再編計画の影響で、他の欧州諸国の預金でも損失が生じる可能性があ るとの懸念が広がり下落した。S&P500種は14日以降、1560を6回上 抜けている。ダウ平均が07年に記録したそれまでの最高値を初めて上回 ったのは今月5日。

経済指標

S&P500種は2009年の底値の2倍を上回り、米株式の強気相場は 今月、5年目に突入した。米金融当局の量的緩和策を背景に株価が上昇 した。

全米20都市を対象にした1月の米スタンダード・アンド・プアーズ (S&P)/ケース・シラー住宅価格指数は前年同月比で06年6月以来 の高い伸びとなった。また米商務省の発表によると、2月の米製造業耐 久財受注は自動車や航空機器の受注増が寄与し、予想を上回る伸びとな った。

一方、米民間調査機関のコンファレンス・ボードが発表した3月の 消費者信頼感指数は59.7と、前月の68.0(速報値69.6)から低下した。 また米商務省が発表した2月の新築一戸建て住宅販売(季節調整済み、 年率換算)は前月比4.6%減と、市場予想(3.9%減)を上回る落ち込み となった。

「消費者の行動が知りたい」

チャールズ・シュワブの市場・セクター分析担当ディレクター、ブ ラッド・ソーレンセン氏は電話取材で、「消費者が何を言っているかよ りも、何をしているかを知りたい」とし、「信頼感は低下していると言 うかもしれないが、それが実際の支出面に表れているだろうか。これま でのところ、それは見られていない。小売売上高はかなりしっかり持ち こたえている」と続けた。

モンサントは4.4%高の103.79ドル。同社とデュポンは共同文書を 発表。それによればモンサントは、大豆「ラウンドアップ・レディ」の 特許をデュポンが侵害しているとの訴えを取り下げる。一方でデュポン は、モンサントが独占的地位を利用して技術革新を阻害しているとの訴 えを取り下げる。デュポンは0.3%安の48.97ドル。

ネットフリックスは5.4%高の190.61ドル。値上がり率はS&P500 種でトップとなった。パシフィック・クレストはネットフリックスの目 標株価を225ドルとし、従来の160ドルから引き上げた。

ボーイングは2.1%高の86.62ドルだった。

原題:S&P 500 Rebounds Toward Record on Housing, Durable-Goods Data(抜粋)

--取材協力:Sarah Jones.

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