3月26日の米国マーケットサマリー:株は反発、ダウは最高値を更新

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.2861   1.2853
ドル/円             94.51    94.17
ユーロ/円          121.55   121.04


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       14,559.65     +111.90    +.8%
S&P500種           1,563.77     +12.08     +.8%
ナスダック総合指数    3,252.48     +17.18     +.5%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .25%        +.00
米国債10年物     1.91%       -.01
米国債30年物     3.14%       -.01


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,597.30    -9.20     -.57%
原油先物         (ドル/バレル)   96.29     +1.48    +1.56%

◎NY外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではユーロが対ドルで4カ月ぶりの安値 を付けた。キプロス救済は銀行再編で民間セクターの損失負担が拡大す ることを示唆しているのかどうかをめぐり、市場では警戒感が広がっ た。

欧州は銀行再編の際に、10万ユーロ(約1210万円)を超える預金を 持つ預金者に損失を負担させる案を検討している。ロイター通信が欧州 連合(EU)欧州委員会のバルニエ委員(域内市場・金融サービス担 当)のスポークスマンを引用して報じた。これを背景にユーロは短時間 だが下げ幅を広げる場面があった。円は主要16通貨の大部分に対して下 落。日本銀行の黒田東彦総裁は早期のデフレ脱却に向け国債買い入れを 拡大する意向を示した。

ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)の為 替ストラテジスト、ブライアン・デンジャーフィールド氏は電話インタ ビューで、「キプロスに関する最大の懸念は、預金引き揚げに関連して 他の周辺国で銀行破たんが起こるかどうかだ。この件に関して様々な見 解が交錯しており、ユーロは荒い動きが続きそうだ」と指摘した。

ニューヨーク時間午後3時30分現在、ユーロは対ドルで前日比ほぼ 変わらずの1ユーロ=1.2857ドル。一時は昨年11月22日以来の安値を付 けた。対円では0.4%上げて1ユーロ=121円47銭。円は対ドルで0.3% 下落し1ドル=94円46銭。

◎米国株式市場

米株式相場は経済指標を好感して反発。製造業耐久財受注は市場予 想を上回る伸びとなり、住宅価格指数は2006年6月以来の高い伸びとな った。S&P500種株価指数は過去最高値まであと2ポイント以内に迫 った。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は前日比0.8%高の1563.77。ダウ工業株30種平均は111.90ドル (0.8%)上昇し14559.65ドルと、過去最高値を更新した。

INGインベストメント・マネジメントの分散投資担当責任者、ポ ール・ゼムスキー氏(ニューヨーク在勤)は電話取材で、「米国の経済 指標は引き続き非常に好調で、ここ数日間欧州発の悪いニュースが聞か れているにもかかわらずS&P500種が1550を上回っている背景には、 こうした好調な米指標も挙げられる」とし、「景気回復において住宅は 非常に大きな部分を占めており、住宅価格が上昇すれば、国民は自分の 家に対する見方が良くなり、全般的に自信も深まる」と続けた。

◎米国債市場

26日の米国債は小幅上昇。この日は米消費者信頼感指数が予想以上 に落ち込んだほか、新築一戸建て住宅販売が前月比で減少した。

午後に入って実施された2年債入札(350億ドル)では需要が2011 年以来の低水準に落ち込み、国債は上げ幅を縮小した。朝方発表された 2月の米製造業耐久財受注が予想以上の伸びを示し、住宅価格も大幅に 上昇したことが示されると米国債は下落する場面もあった。

BNPパリバの金利ストラテジスト、アーロン・コーリ氏(ニュー ヨーク在勤)は、「欧州の話はまだ片付いていない。米国の経済統計は 強弱が混在している。金利の方向性を定める決め手を欠いている」と続 けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後3時51分現在、10年債は1ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)下げて1.91%。10年債(表面利率2%、2023年2月償還)価 格は3/32上昇の100 26/32。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は続落。3週間ぶりの大幅安となった。キ プロス救済を背景に、資金逃避としての金買いが後退した。

欧州中央銀行(ECB)のクーレ理事は、キプロス救済の合意内容 は他の域内諸国のモデルにはならないとしたほか、ECBはユーロを守 るため同中銀に託された責務の範囲内でできる限りのことを全て行うと 述べた。米調査会社CPMグループ(ニューヨーク)は金の平均価格が 今年は2001年以降で始めて下落する可能性があるとの見通しを示した。 「世界的な金融システムの差し迫った崩壊という極端な見方」が弱まっ ているためという。

CPMグループのマネジングディレクター、ジェフリー・クリスチ ャン氏はインタビューで、「キプロスが一大事になると考えて金に投資 してきた人たちが売っている」と指摘。米経済が「改善しつつあるこ と」もこの日は価格を押し下げたと述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物6 月限は前日比0.6%安の1オンス=1597.30ドルで終了。中心限月として は先月28日以来の大幅下落となった。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は続伸。今年に入って最大の上げとなっ た。米製造業耐久財受注額が市場予想を上回る伸びとなったことが手掛 かり。北海ブレント原油との価格差は昨年7月以来の最小に縮まった。

米商務省が発表した2月の耐久財受注額は昨年9月以来で最大の伸 びを示した。先物5月限がテクニカル的な抵抗水準である95.55ドルを 上抜けると、相場は上げ足を速めた。米製油所の需要と北海での生産が いずれも増える中、ブレント原油との価格差は縮小した。

タイチ・キャピタル・アドバイザーズの商品ファンドマネジャー、 タリク・ザヒル氏は「耐久財受注の数字は予想を上回り、米経済が良好 な状態にあることを示している」と指摘。「ブレントとの価格差は引き 続き大幅に縮小するだろう」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物5月限は前日 比1.53ドル(1.61%)高の1バレル=96.34ドルで終了。昨年12月26日 以来の大幅高となり、終値では先月19日以来の高値となった。

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