「ユーロ離脱も選択肢」と言うな、迷いは禁物-キプロス財務相

キプロスのサリス財務相は、ユーロ 離脱という前例のない道を検討すべきだと騒ぐ口をふさぎにかかってい る。100億ユーロ(約1兆2150億円)の救済が経済にもたらす痛みを和 らげるためには、通貨同盟から抜けることも選択肢だとの声が前日に浮 上していた。

ノーベル経済学賞受賞者でキプロス政府顧問を務めるクリストファ ー・ピサリデス教授と議会の金融委員会を率いるニコラス・パパドプロ ス議員がそのような考えを示していた。

サリス財務相は26日ニコシアでブルームバーグテレビジョンのイン タビューに答え「ユーロ圏から離脱するなど、実行はおろか口にしたり 頭で考えたりするだけで破滅だ」と語った。「われわれのいるべき場所 は欧州でありユーロ圏だ。われわれはここにとどまるために必要な、い かなる行動もとる」と強調した。

資金移動の制限は恐らく、数週間は緩和されないだろうとも述べ た。欧州に迫られ決定した、国内2位の銀行の解体と一部預金者の損失 負担という合意措置の影響が消化されるのを待つ必要がある。

キプロスの銀行は頓挫した最初の救済合意が発表された16日以来閉 鎖され、市民は現金自動預払機(ATM)からの限られた引き出し以外 には銀行利用ができない状態。政府は25日、銀行の休業を27日まで続け ることを決めた。

銀行システムからの急激な預金流出を防ぐための資本移動の制限 は、例外的な状況においてのみ欧州連合(EU)法で認められている。 サリス財務相はキプロスでの資本規制が数週間続くとの見通しを示し た。

解体されるキプロス・ポピュラー銀行の存続資産を引き継ぐキプロ ス銀行以外については、資本規制は「より緩やか」になるという。「経 済の流れを止めないよう規制に適正なバランスを見いだすため、政府は 銀行およびパートナーらと協議している」と財務相は述べた。

EUの欧州委員会は救済前の段階で、キプロス経済が今年マイナ ス3.5%成長になると予想していた。救済後は縮小幅が拡大するとエコ ノミストらはみている。

原題:Sarris Muffles Calls for Cypriot Exit From Euro After Rescue (1)(抜粋)

--取材協力:Caroline Connan.

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