世銀・IMF体制の見直し目指すBRICS、開発銀行創設へ

ブラジルとロシア、インド、中国、 南アフリカ共和国の5大新興国が、世界銀行や国際通貨基金(IMF) の役割を果たす新たな開発銀行を創設する計画を通じ、発展の遅れと通 貨のボラティリティ(変動性)への対応で協力を進める。

いわゆるBRICS5カ国の当局者らによれば、南アフリカのダー バンで26日から始まるBRICS首脳会議(サミット)で、新しい開発 銀行の設立が承認される。首脳らは国際収支・通貨危機を回避するため の外貨準備のプールをめぐる議論も行うという。

ヨハネスブルクに本社を置くフロンティア・アドバイザリーのマー ティン・デービス最高経営責任者(CEO)は電話インタビューで、 「BRICSの最も大きな論拠はブレトンウッズ体制を新しくした途上 国を重視する金融機関の創設であることはほぼ間違いない。従来の世界 から新興世界へのパワーシフトであり、欧米においてはこのシフトに関 する地政学的な懸念が多くある」と述べた。

BRICS5カ国は合わせて4兆4000億ドル(約415兆円)の外貨 準備高を持ち、世界の総人口の43%を占めており、その経済力の台頭に 見合うグローバル金融での発言力向上を目指している。1944年に米ニュ ーハンプシャー州ブレトンウッズで決まった世銀・IMF体制の抜本的 な見直しを呼び掛け、世銀とIMFのトップを米国と欧州から選出する 慣習に反対している。

原題:BRICS Nations’ New Bank Threatens to Encroach on World Bank Turf(抜粋)

--取材協力:Xin Zhou、Arnaldo Galvao、Franz Wild.

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