シャープ:資金調達と設備投資を見直し、台湾鴻海との資本交渉を継続

経営再建中のシャープは26日、台湾 の鴻海精密工業グループとの資本提携交渉が期限内に合意しなかったこ とを受けて、資金調達と設備投資の見直しに着手した。鴻海との提携交 渉も条件変更を含めて継続する意向だ。

シャープがこの日発表した資料によると鴻海が669億円、9.9%分を 出資することで昨年3月に合意した期限である26日までに払い込みがな かった。関係当局の許認可が得られなかったなどと背景を説明してい る。出資金が得られなかったシャープは「携帯端末向け液晶投資の規模 や時期を見直し、他の資金調達も視野に入れる」としている。

シャープと鴻海は今後も「資本・業務提携について協議する」とシ ャープ広報担当の中山みゆき氏は述べた。出資条件の変更を引き続き議 論する可能性があるとしたが、詳細に関するコメントは避けた。昨年3 月の合意に沿ってテレビ向け液晶製造の堺工場運営会社への鴻海側の出 資は実現したことで一定の成果を上げたとしている。

SMBC日興証券の白石幸毅アナリストは2社の交渉について「事 業環境が1年前から大きく変わってしまったので、当時の契約をもとに 合意することは難しい」と指摘。「リセットして、改めて何ができるの かという話し合いになるのだろう」と述べた。増資は1株550円の予定 だったが、シャープ株の26日終値は290円。

シャープは鴻海に代わる出資先として昨年12月に米クアルコムから の出資を受けることで合意。韓国サムスン電子からも104億円の出資 を28日に受ける予定だ。シャープ幹部は昨年10月、鴻海との交渉長期化 を背景にエクイティファイナンス(新株発行を伴う資金調達)を検討し ていることを明らかにした。シャープは公募増資を含む最大2000億円規 模の資本増強の検討に入ったと2月23日付の産経新聞朝刊は報じた。

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