西武HD:サーベラスTOBに反対決議、株式上場の阻害要因にも

筆頭株主の米投資会社サーベラス・ グループが株式公開買い付け(TOB)を掛けている西武ホールディン グスは26日、TOBに反対する見解を表明した。経営の最優先課題に掲 げている株式早期上場を阻害する要因になる可能性があるとしている。

サーベラスの役員選任提案への反対も決定した。経営に対する考え が中長期的な企業価値を損なう恐れがあると西武HDは強調した。具体 的には多摩川、山口、国分寺などを不要路線としたり西武ライオンズ売 却の選択肢に言及、社会的使命に反しているとした。他の株主以上に豊 富な情報をサーベラスが持つこともTOB反対の理由に挙げた。

会社側の反対表明でサーベラスTOBは「敵対的」になる。西武 HDの後藤高志社長は会見で、TOBは出資比率で4ポイントの買い増 しで「成立する可能性が高いとみている」と述べた。西武HD株32%を 持つサーベラスは、最大191億円のTOBで36%への引き上げを狙って いる。株式3分の1超を持てば株主総会で特別決議を否決できる。

サーベラス代理人の西村あさひ法律事務所の岩倉正和弁護士は、西 武HDについて「再上場できるためには2、3年くらいはかかるかもし れないと見ている」と語り、サーベラスはガバナンスを整えたうえで上 場する意向であることを示した。25日のインタビューで岩倉弁護士は、 西武HDが反対したとしても「意見表明は変更が可能だ」として、サー ベラスは真意を理解してもらえるよう努力を続けるとしている。

菅義偉官房長官は午後の記者会見で、西武HDへのサーベラス TOBが敵対的となったことについて聞かれ「民間会社のことであり、 お互いで解決するべき問題だろう」と述べた。同時に地域で鉄道を利用 している人や野球で夢を持っている人もいるとして「そんなに対立する ことなく収拾ができればいいなというのは多分、多くの皆さんの思いじ ゃないかなと思う」とも語った。

--取材協力 広川高史 Editors: 上野英治郎、杉本等、駅義則

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