キプロスはユーロ離脱の検討必要、スペイン波及も-経済顧問

キプロスは差し迫った危機が過ぎ去 った段階で、ユーロ圏に残留すべきかどうか再検討すべきだとノーベル 経済学賞を受賞したロンドン・スクール・オブ・エコノミクスのクリス トファー・ピサリデス教授(経済学)が主張した。同氏は、キプロスの 経済諮問会議の議長を務める。

ピサリデス教授は25日、ブルームバーグテレビジョンとのインタビ ューで、「われわれはこの国の将来について、ユーロ圏から離脱した方 がよいのか、そこにとどまった方がよいのか腰を据えて非常に慎重に考 える必要がある」と発言。「困難な問題に直面しても、最も自国経済の ためになる方法で必ずしも救済されるわけでないという現実をわれわれ は経験した」と語った。

キプロスの救済合意については、「不透明感が解消されたのは唯一 良かった点だが、短期的には悲惨な状況になるだろう」と述べ、米国や 英国のような国では「経営が行き詰まった銀行の救済を預金者が求めら れるようなことは今では決してない。預金者は金融システムへの信頼を 失いつつある」と懸念を表明した。

さらにスペインの銀行預金者がキプロスを教訓として、自分たちの 預金の位置付けを考え直し、保護されない預金を別の銀行に移すことを 検討するはずだと予想し、「スペインは非常に厄介な状況に置かれてい る」と警告した。

小国の処遇の前例

ピサリデス教授は、キプロスの今回の処遇を考えると、マルタやル クセンブルクといった他の小国もユーロ圏の一員であるメリットを見直 すべきだと指摘。「ユーログループの態度は、欧州とユーロのために最 善を尽くそうとする17カ国の1つに対する扱いではなく、むしろ不手際 を行った小国を締め上げてやろうという印象を与えるものだった」との 見方を示した。

原題:Pissarides Says Cyprus Should Reconsider Membership in Euro(抜粋)

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