スクリン:半導体機器でも中韓から調達拡大-コスト減へ

半導体・液晶パネル製造装置などを 手がける大日本スクリーン製造は、アジアの部品・部材メーカーとの取 引を拡大する。調達先の絞り込みも進めコストを削減し、来期(2014年 3月期)以降の黒字体質の定着につなげたい考えだ。橋本正博社長が25 日、京都市の本社でのインタビューで語った。

橋本社長は、部品や部材をほぼ国内メーカーに依存していた半導体 関連事業も含めて、中国や韓国、台湾などアジアからの調達を拡大する 方針を明らかにした。最近になって、同社が求める品質の「基準をクリ アできるところが増えてきた」こともあり、半導体事業での海外調達比 率を数年内に10%程度まで高めたいとの考えを示した。

一方、調達先絞り込みも進め1社あたりの購買量を増やして「値下 げなどコストダウンをお願いしていく」と話した。既に3割に達してい る液晶装置関連事業の海外調達比率も、さらに高める方針という。

橋本氏は、2月に発表した収益改善策で打ち出した、来期に向けて の50億円の固定費削減にめどが立ってきたと説明。全社的な収支改善と しては、海外調達や購買コストの削減など変動費と合わせて100億円を 上回る規模を目指すと述べた。この結果、来期売上高が今期見込み の1900億円を下回っても黒字を確保できる体制を作りたいと話した。

大日本スクリーンは、主力の半導体や液晶関連事業の販売落ち込み などで今期は140億円の純損失を見込む。営業損益は70億円の赤字の見 通しだ。

液晶・印刷関連の売り上げ増加へ

橋本氏は液晶機器事業について、来期はスマートフォン(多機能携 帯電話)やタブレット端末の需要増などで売上高200億円と黒字転換を 見込んでいることを明らかにした。今期の売上高予想はパネルの需給悪 化に伴う設備投資抑制から、前期比63%減の120億円の見通し。

印刷関連・プリント基板事業の売上高は、今期見通しの470億円か ら、500億円程度への上積みを目指すと語った。

連結売上高の7割近くを占める主力の半導体関連事業では、大手フ ァウンドリー(受託生産業者)からの受注が足元で増えていると説明。 1-3月は当初予想の昨年10-12月並みよりは「少し良い」と話した。 ただ、市場の変化が速い業界で来期後半の需要を見通すことは難しいと して、来期の売上高や利益の目標はコメントを控えた。

26日の大日本スクリーン株価終値は前日比2.1%安の426円。 TOPIXが年初来で21%の上昇に対し、同社株は19%下落している。

東海東京証券の仙石誠マーケットアナリストは、大日本スクリーン を含めた半導体業界の関連銘柄について「先行きが不透明なので買いづ らい」とコメントしている。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE