FRB議長:先進国の金融緩和は通貨切り下げを目的とせず

米連邦準備制度理事会(FRB)の バーナンキ議長は、先進諸国の低金利政策は総需要を喚起するもので、 通貨安を通じた破壊的な貿易の転換をもたらしてはいないとの認識を示 した。

議長は25日、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE) で開かれたパネルディスカッションで、「先進諸国での金融緩和の効果 は、為替レートの変化によってもたらされるものでは決してない」と し、「それぞれの国や地域における総需要を支援することでもたらされ るものだ」と言明した。

さらに、経済成長への回帰を目的とした政策と、貿易の転換や通貨 切り下げ、またその他の「保護貿易主義的な措置」を目的とした政策を 区別することは極めて重要だと指摘した。

バーナンキ議長は、新興国が先進国の金融緩和策を警戒するのも理 解できるとし、自国通貨の上昇が輸出主導の成長戦略の効果を弱めかね ないためだと説明した。また、新興国は金融システムの規模が相対的に 小さいことから、高金利を求める資本の流入に脆弱(ぜいじゃく)であ り、資産バブルを引き起こす可能性があるとも述べた。

ただそれでも、新興国の貿易加重ベースでの実効為替レートは「い くつかの例外を除き」、2008年遅くの金融危機以降あまり変わっていな いと指摘した。

議長は「先進国の緩和拡大策が新興国通貨の大幅な上昇を招き、結 果として競争力に悪影響がもたらされたとしても、先進国が力強さを増 すことによるプラス効果で相殺されるはずだ」と言明した。

原題:Bernanke Says Easing by Advanced Nations Helps World Economy (1)(抜粋)

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