ヘッジファンド運用者、M・ジャクソン氏と同じ道たどる

ヘッジファンド運用者のフィリッ プ・ファルコン氏は、資産の減少や米証券取引委員会(SEC)による 提訴、最大の投資先だった事業の破綻により苦境に陥った。同氏は資産 状況が良かった時期に個人で購入した不動産を担保に資金を借り入れて いる。

規制当局への2月の届け出によると、ファルコン氏とリサ夫人は、 カリブ海地域にある3900万ドル(約37億円)相当の別荘を、ローン会社 フォートレス・クレジットから融資を受ける際の担保とした。同社は、 米歌手の故マイケル・ジャクソン氏が破産に近い状態となった際に同氏 が保有していた遊園地「ネバーランド」を担保に融資を行った。不動産 記録によれば、夫妻は米マンハッタンにあるマンションを、約2500万ド ルの個人ローンの担保とすることでも合意している。

ファルコン氏が率いるヘッジファンド運営会社、ハービンジャー・ キャピタル・パートナーズの運用資産総額は、同氏がこれらの不動産の うちの一部を購入した2008年以降、89%落ち込み、運用報酬は減少して いる。ジャクソン氏の負債に関する訴訟を担当した弁護士、スティーブ ン・アルトマン氏によれば、富裕層の個人が不動産を担保とするのは珍 しいことではないが、フォートレス・クレジットは銀行融資を受けるの が困難な借り手に対する高利息での融資を専門としており、デフォルト (債務不履行)の際には資産の差し押さえに動くことも辞さない。

ハービンジャーは米サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ロ ーン関連資産の下落を見込んだ投資で約110億ドルの利益を上げ、ファ ルコン氏(50)は07年にヘッジファンド運用者として業界の上位に入っ た。その後、投資での損失計上や顧客による資金の引き揚げによりハー ビンジャーの運用資産総額は昨年5月時点で29億ドルと、08年の約260 億ドルから減少した。

原題:Phil Falcone Follows Michael Jackson’s Path Taking Fortress Loan(抜粋)

--取材協力:Anita Kumar、Katherine Burton.

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