キプロスとトロイカの合意承認、デフォルト回避へ-ユーロ圏

キプロスは支援条件の大枠に同意し た。これに伴い同国への100億ユーロ(約1兆2400億円)の救済融資の 道が開かれ、デフォルト(債務不履行)に陥る事態が回避された。

キプロスと欧州中央銀行(ECB)、欧州連合(EU)の欧州委員 会、国際通貨基金(IMF)の3者、いわゆるトロイカが25日、合意に 達し、その合意内容がブリュッセルのユーロ圏財務相会合で承認され た。

キプロスのアナスタシアディス大統領は記者団に対し、「キプロス 国民とEUにとって最善の策だ」と語った。

キプロスとトロイカの暫定合意を受けユーロは上昇。ブリュッセル 時間25日午前2時15分(日本時間同10時15分)現在、0.3%高の1ユー ロ=1.3023ドル。

ユーロ圏財務相会合の開始が遅れる中、アナスタシアディス大統領 はファンロンパイEU大統領、ドラギECB総裁、ラガルドIMF専務 理事らと暫定合意に達した。

合意案はキプロス・ポピュラー銀行が不良資産の受け皿となるバッ ドバンクとそれ以外のグッドバンクに分割され、キプロス銀行はポピュ ラー銀のグッドバンクと、中銀が供給した緊急流動性90億ユーロを引き 受ける。EU当局者3人が匿名を条件に明らかにした。

預金保護

2人のEU当局者によると、EUの預金保証の上限である10万ユー ロまでの預金は保護され、キプロス銀の保険対象外の預金者は最大40% の損失負担が求められる。一方、別の当局者2人は、ポピュラー銀の保 険対象外の預金者は、預金のほぼ全額が失われる見通しだと述べた。

キプロス議会は19日、ユーロ圏が支援の条件として求めた預金課税 に関する法案を否決した。

ECBは25日を最後にキプロスの銀行の生命線である緊急流動性供 給(ELA)を打ち切る可能性があると通告。キプロスの指導者らは、 金融システムの規模を縮小する新たな手段を見つけるよう求める貸し手 の要求に屈した。

欧州委員会によれば、キプロスの銀行資産はロシアからの投資で膨 らみ、国内総生産(GDP)比率がユーロ圏の平均の倍を超える750% に達している。米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービス によると、ロシアの企業と個人がキプロス国内に保有する資産額は推 定310億ドル(約2兆9400億円)に上る。

原題:Euro Finance Chiefs Agree to Cyprus Deal Paving Way for Bailout(抜粋)

--取材協力:Ana Bandea、Stephanie Bodoni、Corina Ruhe、Jim Brunsden、Mark Deen、Stefan Riecher、Tom Stoukas、Georgios Georgiou、Marcus Bensasson、Paul Tugwell、Natalie Weeks、Maria Petrakis.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE