すかいらーく:株式の新規公開を検討-2014年にも東証上場

米投資ファンドのベインキャピタ ル・パートナーズが経営を支援している大手レストランチェーンすかい らーくが、株式の新規公開(IPO)を検討していることが25日までに 分かった。複数の関係者が明らかにした。

米ベインは2011年10月にすかいらーく株式を野村ホールディングス などから約1600億円で買収した。現在IPOの準備に着手しており、来 年にも東京証券取引所に上場する可能性がある。関係者によれば、ベイ ンは同時にM&A(企業の合併・買収)を伴う相対での売却など、市場 外での投資回収の可能性も模索しているもようだ。

すかいらーくは米ベインが大株主になって以降、内部のガバナンス や事業改革を進めてきた。今年1月には米マクドナルドで社長を務めた 経験を持つラルフ・アルバレス氏を取締役会長に選任した。関係者によ ると、すかいらーくは現在、今後の成長のための中期経営計画の策定に 取り組んでいるとみられる。

ベインキャピタルの広報担当者は、すかいらーくの上場などに関し てコメントを控えた。また、すかいらーくの河南順一広報担当も言及を 避けた。

アベノミクス

野村証券の繁村京一郎アナリストは、「ここ数か月で相場が変わっ てきた。アベノミクスによる賃金引き上げの流れが内需に追い風となっ て、ここ数年落ち込み続けていた外食支出も増えてくることが期待でき る」と、現在の経営環境が同社のIPOにポジティブだとの認識を示し た。また、上場すれば同社の評価は「マクドナルドやゼンショーなど外 食大手の一角に食い込むことができるだろう」とみている。

すかいらーくは1962年設立。和洋中のファミリーレストランが中核 事業で、ガスト、バーミヤン、ジョナサンなど国内外で約3000店舗を展 開しており、年間延べ4億人が来店する。23年12月期のグループ売上高 は3419億円で純利益は44億円。正社員数は約5400人。一時は株式を上場 していたが、06年のMBO(経営陣による買収)で非公開となった。

ベインは06年に日本事務所を開設。現在は約30人が勤務している。 これまでドミノ・ピザ、ベルシステム24などへの投資実績がある。世界 の外食業界では、バーガーキング、ダンキンドーナツ、アウトバックス テーキハウスなどに投資してきた。

ベインは野村プリンシパルなどとの間で、すかいらーく買収で合意 した11年10月21日付のプレスリリースで、同社について「外食産業の草 分けでブランド力もあり、店舗数の規模、立地の良さ、明確なターゲッ トなど大きな可能性」を持っているなどと述べていた。

--取材協力:山口祐輝. Editors: 平野和, 持田譲二

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