日銀:10-12月の企業の対外直接投資が過去最高、証券投資も活発

日本銀行が25日発表した昨年10-12 月の資金循環統計(速報)によると、12月末の民間非金融法人(企業) の対外直接投資が過去最高を記録した。対外証券投資も暦年ベースで過 去最大となり、円安の進行にもかかわらず、企業の対外投資が引き続き 活発化していることを裏付けた。

12月末の民間非金融法人の対外直接投資は前年同期比27.8%増の51 兆4518億円、同法人の金融資産全体に占める比率も6.5%と、いずれも 過去最大となった。対外証券投資は同22.9%増の54兆7508億円、金融資 産全体に占める比率は6.9%だった。円ドル相場は9月末の1ドル=77 円台から12月末には同86円台に11%下落した。

一方、海外の投資家が保有する国債等(国庫短期証券と国債、財政 投融資特別会計発行の債券の合計)は12月末で、同7.4%増の84兆30億 円と暦年ベースでは過去最高となった。四半期では過去最高だった前期 末(85兆8504億円)には届かなかった。

家計部門が保有する金融資産残高は12月末で同3.1%増の1546 兆7085億円と、2007年6月末(同3.9%増)以来の高い伸びとなった。 円安進行で円ベースの資産時価が膨らんだことに加え、株価の上昇によ り株式や投資信託などの時価が増加した。個人向け国債を含む国債等は 同14.0%減の24兆4656億円と大幅に減少したが、事業債は同55.2%増の 3兆1870億円と過去最高となった。

資金循環統計は家計や金融機関、法人、政府が保有する資産・負債 を金融商品ごとに四半期ベースで日銀が集計した。

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