スペイン債下落、キプロスめぐる懸念根強い-英独債は上昇

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25日の欧州債市場ではスペイン国債 相場が下落。10年債利回りはほぼ4週間ぶりの大幅上昇となった。キプ ロスが救済の大筋で国際債権団と合意したものの、同国の金融危機を封 じ込められると投資家を説得するには至らなかった。

イタリア国債は4営業日ぶりに下落。ユーロ圏財務相会合(ユーロ グループ)議長を務めるオランダのダイセルブルーム財務相がキプロス の銀行の再編計画はその他ユーロ圏諸国のひな型と見なされるべきだと 述べたと、ロイター通信が報じたことが手掛かり。キプロスのニコラ ス・パパドプロス議員は、同国のユーロ圏離脱について検討する必要が あると発言。域内で最も安全とされるドイツ国債を求める動きが高ま り、同国債は上昇した。

ダンスケ銀行のアナリスト、オーウェン・カラン氏(ロンドン在 勤)は「保険さえ持たない預金者が将来に起こり得る銀行救済を負担す る公算が大きい極めてぶしつけな提案だ」と発言。「スペインとイタリ アの国債は売られた一方、ドイツ国債が買われた。キプロスが実際のと ころ例外措置ではないことを示唆しているためだ」と続けた。

ロンドン時間午後5時現在、スペイン10年債利回りは前週末比10ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の4.96%。終値としては 先月26日以降で最大の上げ。同国債(表面利率5.4%、2023年1月償 還)価格はこの日、0.82下げ103.35。同年限のイタリア国債利回りも10 bp上げて4.61%。

キプロスといわゆるトロイカは100億ユーロ規模の救済融資につい て合意し、同国は無秩序なデフォルト(債務不履行)に陥ることを回避 した。徹夜の交渉の末、キプロスのアナスタシアディス大統領はドイツ が率いる債権団の圧力を受けて、国内2位の銀行を整理することで同意 した。

ドイツ10年債利回りは前週末比5bp低下の1.33%。これは1月2 日以来の低水準。

英国債相場も堅調。10年債利回りは4bp下げ1.82%。一時 は1.81%と、昨年12月31日以来の低水準を付けた。同国債(表面利 率1.75%、2022年9月償還)価格は0.31上げ99.425となった。

原題:Spanish Bonds Slide on Cyprus Deal Concern as German Bunds Rise(抜粋) Pound Rises to Six-Week High Against Euro on Cyprus; Gilts Gain (抜粋)

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