3月22日の米国マーケットサマリー:株は上昇、決算を好感

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.2986   1.2899
ドル/円             94.47    94.90
ユーロ/円          122.68   122.42


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       14,512.03     +90.54     +.6%
S&P500種           1,556.89     +11.09     +.7%
ナスダック総合指数    3,245.00     +22.40     +.7%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .25%        +.00
米国債10年物     1.92%       +.01
米国債30年物     3.14%       +.01


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,606.10    -7.70     -.48%
原油先物         (ドル/バレル)   93.85     +1.40    +1.51%

◎NY外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではユーロが対ドルで一時、1週間ぶり に1.30ドルに上昇した。キプロスが金融崩壊を回避し、域内での危機感 染を防ぐための合意に近づきつつあるとの楽観が広がった。

ユーロは主要16通貨全てに対して値上がり。キプロスの与党・民主 運動党(DISY)のネオフィトゥ副党首は、議会が合意に向けて取り 組んでいると語った。

ポンドはドルに対して上げを縮小。格付け会社フィッチ・レーティ ングスが英国の最上級格付けを引き下げ方向で見直すと発表したことが 嫌気された。

アジア通貨は週間ベースで5週続落と、6月以来の長期下落局面と なっている。欧州の混乱で高リターン資産への需要が後退しているのが 背景だ。

コモンウェルス・フォーリン・エクスチェンジの主任市場アナリス ト、オマー・エシナー氏(ワシントン在住)は「ユーロが戻したのは、 キプロスと欧州連合(EU)が何らかの形で合意するとの楽観的な見方 が背景にある」とし、「今は様子見モードだ」と続けた。

ニューヨーク時間午後2時50分現在、ユーロは対ドルで前日 比0.7%高の1ユーロ=1.2984ドル。一時、15日以降で初めてとな る1.30ドルを付けた。対円では0.1%上げて122円59銭。一時0.8%安と なる場面もあった。円は対ドルで0.5%上昇し1ドル=94円41銭。

◎米国株式市場

22日の米国株は上昇。スポーツ用品のナイキや高級宝飾品小売り、 ティファニーの決算が予想を上回ったことが好感された。

ナイキは11%上昇。2012年12月-13年2月(第3四半期)決算では 収益性の改善が示された。ティファニーは1.98%高。アジア太平洋地域 の需要好調で四半期利益はアナリスト予想を上回った。

ニューヨーク時間午後4時すぎの暫定値ではS&P500種株価指数 は前日比0.7%高の1556.89。ダウ工業株30種平均は90.54ドル(0.6%) 高の14512.03ドル。

ノーザン・トラストのチーフ投資ストラテジスト、ジェイムズ・マ クドナルド氏は(シカゴ在勤)は、「企業レベルではまだ、景気に勢い があり、投資家が引き続き米国の成長に前向きな見方を維持しているこ とがわかる。それが株価を支えているのだろう」と述べ、今週は「先週 までの大幅な上げで一息ついてる。欧州への懸念が強まったことも投資 家が若干、投資を控える理由となった」と続けた。

キプロスをめぐる不透明感やユーロ圏製造業の縮小が域内債務危機 への懸念を再燃させ、S&P500種は週間ベースで今年2度目の下落と なった。

◎米国債市場

米国債相場は週間ベースで2週連続高となった。キプロスの財政混 乱で欧州のソブリン債危機が悪化するとの懸念から逃避需要が強まっ た。

キプロスが欧州連合(EU)主導の救済で合意に近づいているとの 見方から国債相場はこの日、下げる場面もあった。キプロス当局者が数 時間以内に合意に達する可能性があると発言した後でさえも、10年債利 回りは2%を下回る水準で推移した。ギリシャ財務省は銀行セクター安 定化に向けキプロスと緊密に連絡を取っていると明らかにした。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの米金利戦略責任 者、プリヤ・ミスラ氏は「キプロスが全てだ。上昇を支援するような経 済指標は発表されていない。かろうじてだが、経済データは強い。これ は市場が欧州のリスクプレミアムをほんのわずかしか織り込んでいなか ったことを意味している」と述べた。

ニューヨーク時間午後3時29分現在、10年債利回りは前日比ほぼ変 わらずの1.91%。一時は3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%) 上昇する場面もあった。週間では8bp低下した。10年債(表面利率 2%、2023年2月償還)価格はこの日、100 25/32。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は反落。キプロス議会が救済合意に必要な 措置を審議していることを背景に、価値保存手段としての金買いが下火 になった。

キプロスの与党・民主運動党(DISY)のネオフィトゥ副党首は 「数時間内に」救済パッケージの枠組みが決まる可能性があると述べ た。欧州の債務危機が深刻化するとの懸念を一因に、金は過去3週間、 上昇基調にあった。

オプションセラーズ・ドット・コム(フロリダ州)の創業者、ジェ ームズ・コーディアー氏は電話取材に対し、「何らかの解決策が打ち出 される気配を市場は嗅ぎ取っている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物4 月限は前日比0.5%安の1オンス=1606.10ドルで終了。週間では0.8% の上昇。週間ベースでの3週連続高は過去6カ月で最長となった。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は反発。ウェスト・テキサス・インター ミディエート(WTI)に対する北海ブレント原油の上乗せ価格は縮 小。昨年7月以来の最小となった。キプロス救済合意に向けた進展への 期待と、米経済が改善しつつあるとの見方が背景にある。

WTI原油は週間ベースでは3週連続高。キプロスの金融システム 崩壊を回避するための交渉は正しい方向に進んでいるとの議員発言を好 感し、ユーロは対ドルで上昇した。前日に米労働省が発表した新規失業 保険申請統計では、4週移動平均が5年ぶりの低水準となった。ドイツ の景況感が予想外に悪化したことを受け、ブレントはWTIより出遅れ る展開となっている。

プライス・フューチャーズ・グループ(シカゴ)のシニアマーケッ トアナリスト、フィル・フリン氏は「ユーロの堅調と、キプロスと欧州 が瀬戸際で合意するとの期待で、原油が上昇している」と指摘。「欧州 経済が心配されている状況でブレントが上昇することはない。米経済の 方はずっと堅調だ」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物5月限は前日 比1.26ドル(1.36%)高の1バレル=93.71ドルで終了した。週間で は0.3%の値上がり。

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