NY外為(22日):ユーロが1.30ドルに上昇-欧州不安が後退

ニューヨーク外国為替市場ではユー ロが対ドルで一時、1週間ぶりに1.30ドルに上昇した。キプロスが金融 崩壊を回避し、域内での危機感染を防ぐための合意に近づきつつあると の楽観が広がった。

ユーロは主要16通貨全てに対して値上がり。キプロス議会は金融支 援確保を目指し、法案を可決した。

ポンドはドルに対して上げを縮小。格付け会社フィッチ・レーティ ングスが英国の最上級格付けを引き下げ方向で見直すと発表したことが 嫌気された。

アジア通貨は週間ベースで5週続落と、6月以来の長期下落局面と なった。欧州の混乱で高リターン資産への需要が後退しているのが背景 だ。

コモンウェルス・フォーリン・エクスチェンジの主任市場アナリス ト、オマー・エシナー氏(ワシントン在住)は「ユーロが戻したのは、 キプロスと欧州連合(EU)が何らかの形で合意するとの楽観的な見方 が背景にある」とし、「今は様子見モードだ」と続けた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロは対ドルで前日比0.8%高 の1ユーロ=1.2989ドル。一時、15日以降で初めてとなる1.30ドルを付 けた。対円では0.3%上げて122円73銭。一時0.8%安となる場面もあっ た。円は対ドルで0.5%上昇し1ドル=94円46銭。

米商品先物取引委員会(CFTC)によると、ヘッジファンドや大 口投資家によるユーロのネットショートは19日に4万4884枚。前週は2 万4787枚だった。

英国「ウォッチネガティブ」

英国はフィッチ・レーティングスから付与されている最上級格付け を失う方向に一歩近づいた。オズボーン英財務相は今週、債務が従来想 定していた以上に膨らむとの見通しを示している。

フィッチは22日、英国の格付けを引き下げ方向で見直す「ウォッチ ネガティブ」に指定したと発表した。

ポンドは対ドルで0.4%高の1ポンド=1.5230ドル。一時1.5248ド ルに上げた。対ユーロでは0.3%下げて1ユーロ=85.29ペンス。

キプロス議会は資本統制や連帯基金に関する法案を可決した。

ユーロ見通し

ユーロは週間ではドルに対し0.7%、円に対しては1.5%それぞれ下 げている。

ブラウン・ブラザーズ・ハリマン(ニューヨーク)の世界為替戦略 責任者、マーク・チャンドラー氏は「キプロスのニュースを受けて今週 初めにユーロを売ろうとした投資家は、それほど満足のいく結果とはな らなかった」とした上で、「きょうの動きは、週末を控えたポジション 調整だ。今週見られた底堅い動きは、来週上昇することを意味してい る」と続けた。

ブルームバーグ相関加重指数によれば、ユーロは過去1カ月に1% 下落。円は0.5%下げ、ドルは0.8%上げた。

原題:Euro Rises to $1.30 on Speculation Contagion Will Be Contained(抜粋)

--取材協力:Emma Charlton.

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