海外勢18週連続で日本株買い越し、信託銀売り拡大-3月2週

3月2週(11-15日)の日本株市場 で、海外投資家は18週連続で買い越したことが東京証券取引所の公表デ ータで明らかになった。一方、年金基金などの動向を反映する信託銀行 の売越額はことし最大に膨らんだ。

東京証券取引所が22日に発表した第2週の投資部門別売買動向によ ると、東京、大阪、名古屋3市場の1・2部合計で、海外投資家は差し 引き4574億円を買い越した。市場全体の売買代金シェアで過半を占める 海外勢の買いが主導する形で、この週の日経平均株価は前の週末に比 べ2.3%上昇し、2008年9月以来の1万2500円を回復して終えた。

東海東京証券の仙石誠マーケットアナリストは、海外勢の買越額は 過去最大を記録した前の週(1兆173億円)から縮小したものの、大幅 な買い越しが続いており、「日本の変化にベットした海外勢が現物をし っかり買っていることを確認できた」と言う。

一方、信託銀行が2487億円売り越し、売越額は昨年12月第3週 (3246億円)以来の大きさとなった。信託銀の売り越しは21週連続だ。 3月期末が接近する中、直近の相場上昇でポートフォリオ中の日本株の ウエートが上がり、リバランスに伴う売りがかさんだとみられている。

その他金融売り・事法買い拡大の背景

このほか、個人投資家が304億円を売り越したのをはじめ、投資信 託(売越額528億円)、生保・損保(412億円)、都銀・地銀等(387億 円)、その他金融機関(2239億円)などが売り越し主体。買い越しは事 業法人(買越額1541億円)、証券自己(521億円)。

その他金融の売りが膨らむ一方、事業法人の買いが増えたことにつ いて、東海東京証の仙石氏は、「三井住友トラスト・ホールディングス の公的資金返済に伴う整理回収機構からの自社株買い取りが影響した」 との見方を示した。三井住友H株の売り手となった整理回収機構の整理 回収銀行口が、その他金融に当たる可能性が高いと同氏は指摘する。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE