キプロス、ロシアが支援拒否-扉閉ざさないがEU合意が前提と露首相

ロシアはキプロスが自国資産を代償 にして求めた救済を拒否した。キプロスは金融崩壊を回避するために欧 州からの救済確保を急ぐ。

キプロスのサリス財務相は22日、モスクワのホテルをチェックアウ トした後にインタビューに答え、「われわれが望んでいた支援は得られ ないようだ」と述べた。「しかし、今は帰国しなければならない。キプ ロスでは事態が深刻になっている」と付け加えた。

キプロス議会は欧州からの救済融資を受けるために必要な法案の審 議を開始。欧州中央銀行(ECB)は救済合意ができなければキプロス の銀行への緊急流動性支援を25日までで打ち切ると通告している。

ロシアのシルアノフ財務相はこの日記者団に、ロシアとキプロスの 協議はいったん終了し、ロシアはキプロスへの関与についていわゆるト ロイカの決定を待って判断すると述べた。トロイカは欧州連合(EU) 欧州委員会とECB、国際通貨基金(IMF)の3者。

メドベージェフ露首相はバローゾ欧州委員長と会談後に記者会見 し、キプロスに対して「扉を閉ざしたわけではない。何も協議しないと は言っていない」と言明した。キプロスを「支えるためのさまざまな選 択肢について協議する用意がある」としながらも、ロシアからの支援は 救済案に関するキプロスとEUの間の合意にかかっていると強調した。

バローゾ委員長はこの危機の解決策を「見つけることは可能だと思 う」とした上で、「時間を空費している暇はない」と訴えた。

ロシアとの交渉

サリス財務相は20日、ロシアのシュワロフ第1副首相、シルアノフ 財務相と会談。キプロスがロシアから2011年に受けた25億ユーロの融資 について、16年となっている返済期限を延長することと金利引き下げを 求めた。キプロスはEUが100億ユーロ(約1兆2200億円)の救済融資 の条件とした銀行預金課税の法案を議会が否決した後、必要額の58億ユ ーロを調達する他の方法を模索している。

サリス財務相は既存融資について、「期限が延長され条件が調整さ れると思う」とした上で、その他の支援については何も結果が出たとは 言えないと述べた。

シルアノフ財務相はキプロス向け新規融資はEU協定の債務上限を 超えることになるため考慮されなかったと述べた。ロシアの当局者3人 は21日、キプロスが50億ユーロの新規融資を求めたことを明らかにして いた。

キプロスは資金調達方法の一つとしてガスや銀行、その他の資産を 含む投資基金を計画しており、同基金へのロシアからの出資を打診した が、「ロシアの投資家は興味を示さなかった」とシルアノフ財務相が述 べた。

原題:Russia Rejects Cyprus Financial Rescue Bid as Deadline Looms (1)(抜粋)

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