ユーログループ、キプロスの銀行2行閉鎖と資産凍結を検討

キプロスに救済条件として銀行シス テムの縮小を迫っているユーロ圏財務相会合(ユーログループ)は、極 端過ぎるとして先週断念した要求を復活させている。4人の欧州当局者 が明らかにした。

協議は継続中だとして同当局者が匿名を条件に語ったところによる と、ユーログループはキプロスの大手銀行2行を閉鎖して預金保険対象 外の資産を凍結する計画を検討中。

関係者の1人によれば、キプロス・ポピュラー銀行とバンク・オ ブ・キプロスは分割されていわゆるバッドバンクが設立される。欧州連 合(EU)が上限とする10万ユーロ(約1222万円)までの預金保険対象 部分はいわゆるグッドバンクに移管され損失を被らない一方、保険対象 外の部分はバッドバンクに移され、資産が売却可能になるまで凍結され ると4人の当局者は述べた。

国際通貨基金(IMF)と欧州中央銀行(ECB)の支持を得てい る同計画では、保険対象外の預金者を含む無担保の債権者の損失は40% に達する。先週却下されたこうした方式は、保険対象の預金への課税 や、キプロスの銀行がECBからの支援を失い無秩序に経営破綻する状 況よりも良い選択肢だと見なされているという。

「深刻な事態」

ドイツのメルケル首相のザイベルト報道官は20日にベルリンで「キ プロスの銀行2行は支払い不能の危険にさらされており、深刻な事態 だ」と指摘。「何らかの解決策が実行できるはずだが、それは投資家を 巻き込んだ形でしかあり得ない。ユーログループとドイツ政府は、投資 家を巻き込む義務があると認識している」と述べた。

ユーログループは21日遅くの電話会議後、キプロスに対し、救済資 金をできるだけ早急に受け取れるようにするための新たな提案を要請し た。

キプロスはまた、預金保険対象外の預金者への損失を避けるために 他の選択肢も模索中。「連帯投資基金」などの選択肢はユーロ圏当局の 承認を得ていない。

ドイツ紙ハンデルスブラットが22日に匿名の中銀当局者の話を引用 して報じたところによると、ECBはキプロスのATM(現金自動預払 機)の引き出し制限額を引き下げる用意があり、救済合意とは別に資本 規制を導入する可能性がある。

一方、キプロス中銀は預金保険対象の預金を10万ユーロまで保護す るとともにポピュラー銀の経営存続を目指す銀行改革法を提案した。

原題:Euro Area Said to Weigh Closing Cyprus Banks, Asset Freeze (1)(抜粋)

--取材協力:Stefan Riecher、Mark Deen、Maria Petrakis、Kasper Viita、James Mayger.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE