リブセンス社長:求人サイト利用料引き上げ検討-雇用市場も改善

求人サイト運営企業リブセンスは、 国内雇用市場に改善の兆しが見られる中、利用料の値上げを検討中だ。 村上太一社長(26)が18日のブルームバーグ・ニュースのインタビュー で明らかにした。村上氏は東証第一部上場企業では最年少の社長。

村上社長は、円安を機に企業の業績が好転し、求人数が伸びている と述べた上、リブセンスが運営する求人サイトでは「ユーザー数が増え ている」と話した。同氏は、従来は利益追求よりも顧客基盤の拡大を最 優先したが、利用料は同業他社と比べ「値上げの余地がまだある」と述 べた。ただし、具体的な引き上げ幅は検討中だと語った。

1月の日本の完全失業率(季節調整済み)は4.2%と、前月比0.1ポ イント改善した。総務省のデータによると完全失業率は08年秋のリーマ ンショック後に上昇して09年7月には5.5%に達したが、昨年6月以降 は4.2-4.3%で推移している。

リブセンスの運営サイトは、求人情報の掲載を無料で受け付ける 「成功報酬型」。正社員募集のサイトでは現在、実際に就職すれば年収 の10%を採用企業側から徴収している。村上社長は、同種のサービスを 提供する他サイトの利用料は30%程度だと述べた。

立花証券の下川寿幸アナリストは「リブセンスの利用料はまだ割安 感がある」として、値上げしても顧客が離れる可能性は低いと指摘。東 海東京証券の仙石誠アナリストも「景気が良くなるとリブセンスのよう な求人サイトは伸びやすい」と分析、失業率低下は消費者物価上昇にも つながるため、安倍晋三政権の経済政策に必要不可欠だと述べている。

年内に60人を雇用

村上社長はまた、急成長を受け年内に60人を新規に雇用することを 明らかにした。現在の従業員数は100人程度。いずれもアルバイトを含 めた数字としている。前期(2012年12月期)売上高は22.6億円と、09 年12月期の約4倍。今期の売上高は前期比46%増の33億円、純利益は 同40%増の8億3490万円を予想している。

ブルームバーグ・データによると村上社長はリブセンスの株式 を54%保有。22日の同社株価は一時、前日比11%高と約3カ月ぶりの日 中上昇率を記録した。終値は同335円(8.2%)高の4430円。

リブセンスは村上社長が早稲田大学に在籍していた19歳当時に立ち 上げた。同社長は今後の展望として、求人関連が売り上げの80%強を占 める現状から多角化を進めたいと述べた。具体例として、孫正義社長が ソフトウエア卸売企業として設立し、現在は国内通信3位となったソフ トバンクを挙げた。

IT(情報技術)による起業環境について村上社長は、米国では自 身の企業を成功させた経営者が、投資家として別の新たな事業を育てる スタイルが定着していると指摘。米国が「もう2周くらいしている」の に対し、日本では「1周目が終わった」辺りだと述べている。

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