キプロス:代替策やロシア支援獲得に奔走-ECBが最後通告

キプロスでは21日、キプロス・ポピ ュラー銀行の従業員を含めた市民が抗議行動に出て警察当局と衝突し た。政府はアナスタシアディス大統領を中心に、必要資金捻出のための 方策を国内とロシアの両面で模索している。

首都ニコシアでは「連帯投資基金」について協議するため閣議が開 かれている。国営放送のCYBCはポピュラー銀行が閉鎖されると報じ た。キプロス中央銀行は報道を否定した。

キプロスが25日までに救済策で国際債権団と合意できなければ、銀 行への緊急流動性支援は同日までで打ち切る-。欧州中央銀行 (ECB)はこの日、このような最後通告をした。ユーロ圏財務相ら は21日夜に電話会議を行う。

閣議が協議している基金は、議会で法案が否決された銀行預金課税 によって調達する計画だった58億ユーロ(約7120億円)を集めるための ものだ。一方、モスクワを訪れているサリス財務相によれば、ロシアは 融資は拒否したもののキプロスのエネルギー業界への投資を検討してい る。

キプロスは昨年6月に救済を要請。ギリシャの債務再編で、キプロ スでは2大銀行のキプロス銀行やポピュラー銀行の財務が悪化した。

ECBは21日の声明で、26日以降の緊急流動性支援(ELA)につ いてはキプロスの「銀行の支払い能力を確実にする」プログラムが欧州 連合(EU)と国際通貨基金(IMF)によって整備された場合に限 り、検討可能だと通告した。

圧力かけただけか

シティグループのユーロ圏担当チーフエコノミスト、ユルゲン・ミ ヒェルス氏は「ECBは欧州の財務相やキプロス政府へ一段の圧力をか けた」が、実際に流動性支援を打ち切るかどうかは分からないと述べ た。

ギリシャ国営のアテネ通信社(ANA)は計画されている投資基金 によって、銀行預金課税で調達する必要額は減ると報じていた。将来の ガス収入を裏付けとした債券発行などで資金を集める計画で、キプロス 中銀が金準備を使って5億6000万ユーロ出資する可能性もあるという。 情報源は示さなかった。

ロシアはキプロスの基金で役割を果たす可能性について協議してい ると、国営のロシア通信(RIA)が報じた。

政治指導者らが合意できれば21日中にも、法案が議会に提出される 可能性があるとCYBCが報じている。

原題:Cyprus Protesters Scuffle With Police as Anastasiades Seeks Deal

ECB Sets Cyprus Funds Deadline as Anastasiades Brokers Plan (1) (抜粋)

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