今日の国内市況(3月19日):株式、債券、為替市場

きょうの国内市場の株式、債券、為替相場 は以下の通り。

●日本株続伸、キプロス小康と日米緩和期待-素材、金融広く買い

東京株式相場は続伸し、TOPIX、日経平均株価とも終値でこと しの高値を更新。キプロスをめぐる懸念が小康状態となる中、日米の金 融緩和期待が相場水準を押し上げた。繊維やガラスなど素材関連、証券 や銀行など金融株に加え、電力や情報・通信といった内需関連株まで幅 広い業種が高い。

TOPIXの終値は前営業日比12.21ポイント(1.2%)高 の1058.10、日経平均株価は167円46銭(1.3%)高の1万2635円69銭。

ユナイテッド投信投資顧問の井上淳最高投資責任者(CIO)は、 「米日欧の中央銀行のバランスシートが拡大しているという根底が変わ らない限り、リスクを取りにいく参加者が増え、資産価格が緩やかに上 がる現在の流れは変わらない」と見ている。その上で、米連邦公開市場 委員会(FOMC)の結果のように、「変わらないというだけで株価に

●債券上昇、日銀緩和強化の観測で買い優勢-先物は最高値を更新

債券相場は上昇。きょう夕方の日本銀行の新正副総裁の会見で金融 緩和の強化をあらためて示すとの観測を背景に買いが優勢となった。先 物は史上最高値を更新し、長期金利は約10年ぶりの水準まで低下した。

東京先物市場で中心限月の6月物は前営業日の19日終値比5銭高 の145円45銭で開始。直後に2銭安に下落した後は、徐々に上げ幅を広 げた。午後2時半すぎには145円60銭に上昇し、8日に付けた過去最高 値145円50銭を上回った。その後も高値圏でもみ合い、結局は17銭高 の145円57銭で引けた。

パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長は「日 銀による追加緩和観測が強いことに加え、先物は145円50銭のコール (買う権利)オプションに絡んだ売買の動き」も影響したと述べた。国 債償還日で資金が流入しているほか、年金基金による期末に向けたリバ ランスの買いも入っていると説明。「超長期ゾーンは需給が引き締ま り、わずかな買いでも値が上がる状況」だとも語った。

●円がほぼ全面高、黒田日銀総裁の就任会見控え対ドルで95円後半

東京外国為替市場では、円がほぼ全面高。ドル・円相場は午後に入 り一時1ドル=95円67銭まで円が買われる場面があった。

午後3時47分現在のドル・円は95円73銭近辺。午前8時50分に発表され た2月の日本の貿易収支が事前予想を下回る赤字額となったのを背景に 円買いが目立ち始めた。日中にかけては95円台後半でもみ合っていた が、午後の取引が進むにつれて再び円買い圧力が強まった。

午後6時から日本銀行の黒田東彦新総裁と岩田規久男、中曽宏両新 副総裁の就任記者会見が開かれる。外為どっとコム総合研究所のジュル ベズ久美子研究員は「会見で市場の期待に応えられるか見極めたい。就 任会見で、次回会合での緩和期待を持ち続ける内容の話をすれば、円安 基調が続くだろう。一方、前評判ほど大きな緩和にならないと判断すれ ば、期待が剥落して円高に振れる可能性もある」と述べた。

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