米国株:上昇、FOMCは引き続き債券購入プログラムを継続

20日の米国株は上昇。 米連邦公開 市場委員会(FOMC)が声明で債券購入を継続していく方針をあらた めて示したほか、欧州当局者がキプロス救済の新たな選択肢を模索して いることが材料となった。

住宅建設株が上昇。レナーは4.8%上昇した。12-2月(第1四半 期)利益が予想を上回ったことが好感された。グラフィックデザイン用 ソフトウエア、アドビ・システムズも高い。12月-2月の売上高と利益 はアナリスト予想を上回った。一方、小荷物輸送フェデックスは下落。 通期利益予想を引き下げたことが売り材料となった。顧客が低料金の海 外配送にシフトしていることが背景にある。

S&P500種株価指数は0.7%高の1558.71。2007年の最高値に7ポ イント以内となった。ダウ工業株30種平均は0.4%上昇して14511.73ド ル。

ワッデル・アンド・リード・インベストメント・マネジメントのハ ンク・ハーマン最高経営責任者(CEO)は「基本的に米金融当局は予 想通りの決定だった」と述べ、「キプロスは欧州の経済環境のもろさを あらためて示した。経済統計を見ると米国以外のほぼ全ての国が成長と いう点では頼りない」と続けた。

FOMC声明

景気が拡大期に入って3年9カ月経つが、バーナンキ議長率いる FOMCは経済成長の加速と労働市場の改善に向け、米国債と住宅ロー ン担保証券(MBS)を特に期限を設けずに購入していく方針を推進し ている。

S&P500種は2009年に付けた12年ぶり底値から130%上昇した。予 想を上回る企業決算や量的緩和策を背景に株価が上昇し、S&P500種 は先週、2007年の最高値に2ポイント未満に迫った。ダウ平均は先週、 最高値を更新した。

FOMCは会合後に発表した声明で「フェデラルファンド(FF) 金利誘導目標を0%から0.25%のレンジで据え置くことを決定した。 FF金利のこの異例な低水準のレンジは少なくとも、失業率が6.5%を 上回り、向こう1-2年のインフレ率予測値が、委員会の中長期的な目 標である2%を0.5ポイントを超えて上回らず、中長期におけるインフ レ期待がしっかりと抑制される限り適切になると現在想定している」と 記述した。

またFOMCが発表した経済予測によると、年末の失業率は7.3 -7.5%と、従来予想の7.4-7.7%から下方修正された。今年の実質国 内総生産(GDP)は2.3-2.8%増と従来予想の2.3-3%から引き下 げられた。

キプロス救済をめぐっては欧州当局者が今後の対応を協議している が、欧州中央銀行(ECB)が来週までキプロスの銀行を支えるとの観 測がある。これを手掛かりに朝方の株価は上昇した。

住宅建設株が高い

S&P500種産業別10指数のうち9指数が上昇した。米国株オプシ ョンの指標であるシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリ ティ指数(VIX)は12%低下して12.67。前日までの2日間は27%急 伸した。

S&Pの住宅建設株価指数は3.7%上昇。2007年7月以来の最高と なった。レナーは4.8%高。住宅価格の上昇や販売増加が第1四半期の 利益増に寄与したと述べた。

アドビは4.2%高。同社第1四半期の売上高は10億1000万ドルと、 ブルームバーグがまとめたアナリストの予想平均の9億8580万ドルを上 回った。一部項目を除く利益は1株35セント(予想は31セント)だっ た。

フェデックスは6.9%安。20日の発表資料によると、5月通期の利 益は1株当たり6-6.20ドルが見込まれている。従来予想では最大6.60 ドルだった。

原題:U.S. Stocks Advance as Fed Plans to Continue Bond-Buying Program(抜粋)

--取材協力:Namitha Jagadeesh、Jeff Kearns、Joshua Zumbrun.

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