キプロスの銀行が貢献するなら救済に道-メルケル独首相が示唆

キプロスの銀行が同国の救済に貢献 するならば、ユーロ圏諸国も支援しキプロスを域内にとどめることにや ぶさかではない-。ドイツのメルケル首相がこのように示唆した。キプ ロス議会は19日に銀行預金課税法案を否決している。

メルケル首相は独議員らへの説明後にベルリンで記者団に、キプロ ス議会の採決結果は「遺憾」だが、キプロスの決定を「尊重する」と語 った。しかしながら、キプロス金融支援の必要額170億ユーロ(約2 兆1000億円)は同国の国内総生産(GDP)にほぼ匹敵し、そのような 規模の救済は前例がないとメルケル首相は指摘。

「従って、キプロスの債務を持続可能にするために銀行が貢献する ことが必須だというのがわれわれの意見だ」と述べた。その上で、「キ プロスはユーロ圏内のわれわれのパートナーであり、われわれは共に解 決策を見つけなければならない」と付け加えた。

170億ユーロの必要資金のうち58億ユーロを銀行預金課税によって 捻出させようとしたユーロ圏の戦略が失敗に終わり、政策当局はどこま でキプロスに圧力をかけるべきかを模索している。19日に欧州中央銀行 (ECB)がキプロスの銀行への流動性供給を続けると表明したことを 受けて、20日の株式相場とユーロは反発している。

次の段階としてはキプロス側が、欧州連合(EU)欧州委員会と ECB、国際通貨基金(IMF)のいわゆるトロイカに対して提案を行 うべきだとメルケル首相は述べた。

「しかしながら、キプロスが持続可能な銀行セクターを持つことが 重要だということは言っておきたい」と首相は強調し、「現時点では銀 行セクターは持続可能ではなく、その事業モデルのために膨大な困難に さらされるに至っている。われわれが欧州安定化メカニズム(ESM) からの支援を提供するならば、恒久的な解決を確保することがわれわれ の責務だ」と語った。

メルケル首相は「われわれはさらに交渉を続ける。それはつまり、 トロイカとわれわれがキプロスの提案を十分に尊重して検討するという ことだ」と述べ、「もちろん、ドイツも解決を望んでいる」と結んだ。

原題:Merkel Signals Readiness for Cyprus Solution If Banks Contribute(抜粋)

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