米金融規制改革法でロンドンの鯨型損失は防げず-CFTC

米商品先物取引委員会(CFTC) のメンバー、スコット・オマリア氏は、金融規制改革法(ドッド・フラ ンク法)のデリバティブ(金融派生商品)規定は当局にスワップ市場の 全体像を伝えておらず、JPモルガン・チェースのいわゆる「ロンドン の鯨」事件のような損失がトレーディングで発生しても、その発見に役 立つことはないと指摘した。

オマリア氏はフェニックスで開かれた米証券業金融市場協会 (SIFMA)主催の会議で講演。事前原稿によると、CFTCが昨年 末以降に決済機関デポジトリー・トラスト・アンド・クリアリング (DTCC)を含む情報記録機関から受け取っているスワップ取引のデ ータは、大規模なポジションの特定には不十分なほか、政府のコンピュ ーターシステムに大きな負担をかけていると述べた。

その上で、スワップ取引のデータは「現行の形では使用不可能」だ と言明。「問題は非常に深刻で、スタッフは現行のデータファイルでは ロンドンの鯨事件のような損失を見つけ出すことはできないと指摘して いる」と続けた。

オマリア氏は、政府が基準を明確に規定しなかったため、スワップ ディーラーや取引相手がそれぞれ別個の報告形式を用いていると説明。 「つまリ、70余りのスワップディーラーが特定するスワップの種類それ ぞれが、70余りの異なったデータ形式で報告されるということだ。スワ ップディーラーにはそれぞれ、内部のシステムで利用する独自のデータ 形式があるからだ」とし、「データ言語の置換は度を超えている。悪夢 としか言いようがない」と述べた。

原題:Dodd-Frank Swap Data Fails to Catch JPMorgan Whale, O’Malia Says(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE