アジア・太平洋株式サマリー:香港株続落、インド株は大幅安

アジア・オセアニア各株式市場の動 きは以下の通り。

【香港株式市況】

香港株式相場は3営業日続落。キプロスが救済に向けた銀行預金課 税案を承認しない見通しだとの報道を受け、ハンセン指数は取引終了直 前の2時間でそれまでの上げを消した。

ハンセン指数は前日比41.50ポイント(0.2%)安の22041.86で終 了。一時は0.6%上昇する場面もあった。ブルームバーグのデータによ ると、年初からの下落率は2.7%と、先進市場で最悪となった。ハンセ ン中国企業株(H株)指数は前日比0.5%安の10740.05で引けた。

時価総額で世界最大の銀行、中国工商銀行(1398 HK)は1.3%安。 中国建設銀行(939 HK)も下げた。一方、石炭火力発電所を運営する華 潤電力(836 HK)は8.1%上昇。18日に市場予想を上回る利益を発表し たことが好感された。同業の華能国際電力(902 HK)や大唐国際発電 (991 HK)も値上がりした。

キムエン証券(香港)の販売トレーディング担当ディレクター、ア ンドルー・サリバン氏は、「投資家は未知のことを恐れている」と指 摘。「キプロス情勢の影響については本当は誰も分からない。経済的な 影響力はほとんどない小国だが、欧州が引き続き脆弱(ぜいじゃく)で あるため、状況をひっくり返す可能性がないとは限らない」と述べた。

【中国株式市況】

中国株式市場では、上海総合指数が約2週間ぶりの大幅上昇。不動 産株と電力株が上げを主導した。企業利益をめぐる楽観的な見方が広が ったほか、海外から中国への直接投資が9カ月ぶりに増加した。

華能国際電力(600011 CH)と華電国際電力(600027 CH)が高い。 華潤電力に続き、他の電力会社も通期決算で増益となる可能性があると UOBケイ・ヒアンが指摘した。増益決算となった招商局地産(000024 CH)が5.3%上昇するなど、不動産株も値上がり。万科企業(000002 CH)や保利房地産集団(600048 CH)も上げた。

上海証券取引所の人民元建てA株と外貨建てB株の双方に連動して いる上海総合指数は、前日比17.47ポイント(0.8%)高の2257.43で終 了。今月6日以来の大幅な上げとなった。上海、深圳両証取のA株に連 動しているCSI300指数は同0.9%高の2525.10。

宏源證券の唐永剛アナリスト(北京在勤)は、「不動産開発会社の 今年の利益が好調だと見込まれているのは事実だ」と指摘。「株価は昨 日、不安のため下落した。投資家は金融引き締めや不動産規制の拡大を 懸念しており、当局者の交代もマイナスだとみられている。近いうちに 金融引き締めが実施される公算は小さい」と述べた。

【インド株式市況】

インド株式相場は3週間ぶり大幅安となった。連立政権から中核政 党が離脱したほか、インド準備銀行(中央銀行)が追加の金融緩和余地 は限定的との見解を示したことが手掛かり。国債と通貨ルピーも売られ た。

ボンベイ証券取引所(BSE)のセンセックス30種指数は前日 比285.10ポイント(1.5%)安の19008.10で引けた。これは先月28日以 降で最もきつい下げ。

ルピーはドルに対し0.4%下げ1ドル=54.3750ルピー。インド国債 (表面利率8.15%、2022年6月償還債)の利回りは2ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)上げ7.92%となった。

シン首相率いる連立政権を支えてきたドラビダ進歩同盟(DMK) の連立離脱に伴い、同政権の議席は過半数に44議席足りなくなる。この 結果、外国からの年金や保険への投資を促進する法案などの通過が一段 と困難になる。インド中銀はこの日、政策金利であるレポ金利を7.75% から7.5%に引き下げることを決めた。その一方で追加金融緩和の余地 は限定的との認識を示した。

個別銘柄ではインド最大の銀行、インドステイト銀行が2.1%下げ たほか、インド石油ガス公社(ONGC)は2.5%安。世界最大の製油 所を所有するリライアンス・インダストリーズは1.1%下落。国内最大 の発電機メーカー、バーラト重電機は5.1%下げ、2006年7月以来の安 値を付けた。

【オーストラリア株式市況】

ASX200指数は前日比28.00ポイント(0.6%)安の4987.40。

【韓国株式市況】

韓国総合株価指数は前日比10.38ポイント(0.5%)高の1978.56。

【台湾株式市況】

加権指数は前日比27.13ポイント(0.4%)高の7838.47。

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