ドイツ債上昇、ギリシャ債下落-キプロスが法案否決の観測で

19日の欧州債市場でドイツ10年債は 4営業日続伸。キプロスでは救済資金の確保に必要な銀行預金課税の法 案審議が議会で始まったが、否決されるとの懸念が高まっている。

独10年債利回りは11週間ぶり低水準を付けた。キプロスのアナスタ シアディス大統領が法案否決の公算は高いと発言し、欧州では最上級格 付けを付与された国債を求める動きが加速した。マーケット・ニュー ス・インターナショナルはキプロスのサリス財務相が辞表を提出したと 報道。同国やギリシャの国債が大きく下げたほか、スペイン国債も軟調 となった。

ダンスケ銀行のアナリスト、オーウェン・カラン氏(ロンドン在 勤)は「キプロス議会は法案を採決しようと審議中だが、同国から伝え 聞かれる様子からすると、法案は通過しそうにない」と発言。「リスク オフの状況で、ドイツ国債が一段高となっている。財務相は辞表を提出 したが受理されていない感じだ。ここから先、一体どうなるのか誰にも 良く分からない」と続けた。

ロンドン時間午後5時現在、ドイツ10年債利回りは前日比6ベーシ スポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.35%。1月2日以来の低 水準となる1.34%まで下げる場面もあった。同国債(表面利 率1.5%、2023年2月償還)価格は0.565上げ101.415。2年債の利回り は2p下げ0.002%。一時はマイナス0.006%まで下げ、1月2日以来の 最低となった。

キプロス政府は救済の条件として確保を求められている58億ユーロ を調達する別のシナリオについて作業中だと、フォティオ国防相がギリ シャのテレビ局スカイに述べた。預金課税法案が通過しなかった場合に 備えた代替策も検討しているという。審議の模様は国営のRIKテレビ が中継した。採決はキプロス時間午後8時ごろに行われるという。

キプロス国債

キプロス国債は大きく下げ、2020年2月償還債(表面利 率4.625%)の利回りは221bp上昇し12.34%。ブルームバーグがまと めた終値データによれば、これは1月17日以来の高水準。2015年11月償 還債の利回りは567bp上げ19.07%。

ギリシャ国債は7日続落し、昨年11月2日以降で最長の下げとなっ た。10年債利回りは一時85bp上昇の12.12%と、昨年12月20日以来の 高水準に達した。

英国債相場は4営業日続伸。10年債利回りは年初来の最低を付け た。キプロス問題でユーロ圏債務危機が悪化するとの懸念が背景。

ロンドン時間午後5時現在の利回りは前日比7bp低下の1.83%。 これは昨年12月28日以来の低水準。同国債(表面利率1.75%、2022年9 月償還)価格は0.565上げ99.31。

原題:German Bunds Rise as Cyprus Tax Debate Starts; Greek Bonds Slump(抜粋) Gilt Yield Falls to Lowest This Year as Cyprus Boosts Safety Bid (抜粋)

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