福島原発冷却装置、20日朝に全面復旧へ-発生源は配電盤か

東京電力は19日、福島第一原子力発 電所で起きた停電で停止していた汚染水処理装置と、1、4号機の使用 済み核燃料プール冷却装置が復旧したと発表した。

残る3号機核燃料プールは同日午後8時までに、共用プールも20日 午前8時までに冷却装置が再開する予定。共用プールが再開すれば停電 で停止していた設備・装置9カ所は全て復旧する。

東電の発表によると、18日午後6時57分ごろ、免震重要棟で電源が 瞬時停止した。1、3、4号機の使用済み燃料プールと共用プールの冷 却装置などが停止した状態となったが、原子炉注水設備は影響を受けて おらず、原発周辺の放射線量を調べるモニタリングポストの値に変化は ない。

東電は3、4号機にある仮設配電盤に何らかの原因で過電流が流 れ、周辺の設備にも波及した可能性があるとみている。詳しい原因は調 査中。

東電の尾野昌之原子力・立地本部本部長代理は同日夕、都内本社で の記者会見で「ご心配をおかけして大変申し訳なく思う」と陳謝した。

使用済み燃料棒が多く保管されている4号機の燃料プールの温度 は19日午前10時時点で30.5度に上昇。保安規定上の管理温度である65度 に到達するまでに4.52日(108.7時間)と最も早く、東電は「4号機の 冷却の復旧を最優先に行う」との方針を示していた。

菅義偉官房長官は午後の会見で、福島第一原発の停電について「窒 素ガス供給措置およびセシウム吸着装置が運転を再開したほか、1号機 燃料プールの冷却装置も起動した。共用プールも明日朝8時までに復旧 見込みと聞いている。心配されていたことはこれで完全になくなったと いうことだ」と指摘。その上で「しっかりと原因調査をし再発防止を図 っていくことが極めて大事だ」と強調した。

--取材協力:広川高史. Editors: 淡路毅, 駅義則

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