豪中銀議事録:経済は利下げに反応-追加緩和の用意も

オーストラリア準備銀行(中央銀 行)は19日、今月5日の金融政策決定会合の議事録を公表した。議事録 では、豪経済には半世紀ぶりの低水準まで引き下げられた政策金利に反 応する兆候が見られるとの認識が示される一方、通貨高が続く中で、追 加利下げの用意もあらためて表明された。

議事録は「為替相場は高止まりしているものの、金利に敏感な経済 分野が引き続き低金利に反応している兆候を示しており、こうした状況 がなお続く公算が大きい」と指摘。「追加利下げが必要となることもあ り得るが、現時点の情報に基づき、金利を据え置き、今後の展開を見極 めるのが適切と判断した」と説明した。

会合後に発表された2月の豪雇用統計では雇用者数が約13年ぶりの 大幅増となり、消費者信頼感指数は2010年以来の高水準に達した。その 後は、キプロスの財政問題で欧州の債務危機をめぐる懸念が再燃してい る。

豪中銀は昨年12月までの1年2カ月間に政策金利を計1.75ポイント 引き下げ3%としている。豪州では鉱業が盛んな北部と西部の地域が活 況な一方、南部と東部の建設業や製造業、小売業は厳しい状況にある。

通貨高

豪ドルは過去4年で50%余り上昇して経済を圧迫。米ドルに対して は、等価を上回る水準が8カ月余り続いている。これは変動相場制に移 行した1983年以後で最も長い。議事録では「豪ドルは2月に対米ドルと 貿易加重ベースでやや下落したが、なお高水準にある」との見解が示さ れた。

豪中銀は今年に入って政策金利を据え置いているが、成長を支える ために追加的な金融緩和をいとわない姿勢を堅持している。現行金利 は1960年以来で最も低かった09年4-10月に並ぶ水準。

ブルームバーグが議事録公表前にまとめた金利スワップ取引のデー タによれば、トレーダーらは豪中銀が来月、政策金利を0.25ポイント引 き下げ過去最低の2.75%とする確率が16%との見方を織り込んでいる。 豪中銀の次回政策決定会合は4月2日の予定。

原題:RBA Saw Signs Economy Responding to Cuts, Easing Scope Stays (1)(抜粋)

--取材協力:Daniel Petrie.

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