キプロス預金課税でロシア系証券との取引停止-欧州運用会社

欧州の資産運用会社のヴァラルティ ス・アセット・マネジメントやLGTキャピタル・マネジメントは、キ プロスで営業する非国営企業との取引にリスクが高まったして、アルフ ァ・バンクやルネサンス・キャピタルなどロシアのブローカーをカウン ターパーティー(取引相手)から外したことを明らかにした。

ヴァラルティスでロシアなど新興市場の資産10億ドル(約955億 円)強を運用するティム・マッカーシー氏(ジュネーブ在勤)は「事態 が収拾するまではキプロスのトレーディング拠点を使うブローカーとの 取引を停止する」とコメントした。

ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)が16日に合意したキプロス 救済計画では、国内銀行預金への課税という条件が付けられた。米格付 け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスの試算によると、キプ ロスの銀行にはロシアの資金が昨年末時点で約310億ドル預託されてい た。ロシアのプーチン大統領は18日、課税案は「不公平でプロとして失 格であり、危険だ」とコメントした。

ルネサンス・キャピタルは全ての顧客資金をキプロス国外に保有し ているため、キプロス部門の口座は課税案の「影響を全く受けない」と 説明した。アルファの広報担当者の携帯電話に繰り返し電話をかけたが 応答はなかった。

ウクライナのドラゴン・キャピタルのキプロス部門でゼネラルマネ ジャーを務めるサイモン・ナイト氏によれば、課税案は預金口座が対象 であるものの、キプロスで営業するロシアのブローカーも影響を受ける と警戒されている。ナイト氏は「一部の投資家はソブリンリスクに注目 しており、投資会社に課税の影響がなくとも不安を持っている」と述べ た。

原題:Cyprus Tax Prompts Funds to Cut Ties to Russian RenCap, Alfa (1)(抜粋)

--取材協力:Vladimir Kuznetsov.

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