バーナンキ議長、緩和推進メッセージの明確な伝達図る

米連邦準備制度理事会(FRB)の バーナンキ議長は、一部地区連銀総裁のタカ派的な認識よりも自身が唱 える緩和推進のメッセージを市場に確実に届けるため、連邦公開市場委 員会(FOMC)のコミュニケーションをめぐる管理を強化しつつあ る。

FRBは19-20日のFOMCから、会合後の声明発表とバーナンキ 議長の記者会見開始時刻の間隔を短縮する。これにより、投資家が FOMCの政策意図を誤解する可能性を低く抑えることができる。議長 はここ最近の議会証言や講演で、緩和策維持の方針を表明し続けてい る。2月の議会証言では、毎月850億ドル相当の債券購入を擁護する姿 勢を示したほか、「時期尚早な緩和策引き揚げ」は景気回復の勢いを弱 める恐れがあると警告した。

ジョンズ・ホプキンス大学のエコノミスト、ジョナサン・ライト氏 は「バーナンキ議長は、緩和策の早急な引き揚げに向けた動きが見られ た場合には前面に出て、真の政策意図を市場に示唆することが不可欠で あると、しっかり認識している」と指摘。また、議長は債券購入を当局 が時期尚早にやめるという誤解をなくすため、「コミュニケーションを 管理する必要があると感じた」と分析した。ライト氏は2004年から08年 までFRBの金融政策局で勤務した経験がある。

1月3日公表のFOMC議事録によれば、幾人かのメンバー が、2013年の年末よりかなり前の時点で債券購入の縮小なり停止が適切 と判断。バーナンキ議長による過去最大規模の景気刺激策推進は足踏み した。10年債利回りは同日、前日比約7ポイント上昇の1.91%と、5月 以来の高水準を付けた。

資産購入を推進

バーナンキ議長は2月26、27日の議会証言および、3月1日のサン フランシスコ連銀での会議で、金融安定への懸念があっても景気刺激策 を弱めるべきではないとし、金融当局の債券購入を推し進める姿勢を示 した。

07年から11年までFRBの国際エコノミストのトップだったネイサ ン・シーツ氏によると、バーナンキ議長は前例のない取り組みの効果を 弱めかねないとして、米国債利回りの意図せぬ上昇を回避したいと考え ている。

シーツ氏は「FOMCの政策をめぐる誤解が原因で長期金利が上昇 するようなことになれば、それは憂慮すべき事態であり、当局者らは政 策意図を明確にしたいと考えるだろう」とし、「金利低下が景気回復を 支援し、住宅市場や自動車、耐久財にプラスとなっているのは確実だ」 と続けた。

原題:Bernanke Tightens Hold on Fed Message Against Hawkish Headwinds(抜粋)

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