アジア・太平洋株式サマリー:香港株は大幅安、欧州不安再燃で

アジア・オセアニア各株式市場の動 きは以下の通り。

【香港株式市況】

香港株式相場は下落。ハンセン指数が約3カ月半ぶりの安値を付け た。キプロス救済の一環として同国の銀行預金に課税する案が合意され たことで、HSBCホールディングスを中心に金融株が売られた。

ハンセン指数は前週末比449.75ポイント(2%)安の22083.36と、 昨年12月4日以来の安値で終了。ハンセン中国企業株(H株)指数 は2.1%安の10794.70で引けた。同指数は2月1日に付けた高値か ら12%下落し、いわゆる相場調整局面に入った。

欧州最大の銀行、HSBC(5 HK)は2.3%安と、1カ月ぶりの大 幅な下落となった。欧州を最大市場とする香港の衣料小売りのエスプ リ・ホールディングス(330 HK)や、リー・アンド・フォン(利 豊、494 HK)も値下がりした。

米ペプシコと提携する康師傅(322 HK)は3.8%安。通期利益が市 場予想を下回った。世茂房地産(813 HK)など不動産株も下落。統計で 中国の新築住宅値上がりが示されたことで、政府が不動産抑制策を拡大 するとの懸念が広がった。

ホワイト・ファンズ・マネジメントのマネジングディレクター、ア ンガス・グラスキー氏(シドニー在勤)は、「キプロスの避けられない 救済が実施されることになったが、良くない前例を作っている」と指 摘。「財政的な影響は取るに足らないが、投資家は売る理由を探してい たことから、市場は否定的な反応をしている」と述べた。

【中国株式市況】

中国株式相場は下落。中国の成長が鈍化しインフレが加速している として、米JPモルガン・チェースが中国株の投資判断を引き下げた。

上海証券取引所の人民元建てA株と外貨建てB株の双方に連動して いる上海総合指数は、前週末比38.38ポイント(1.7%)安の2240.02で 終了。上海、深圳両証取のA株に連動するCSI300指数は同1.5%安 の2502.49。

JPモルガンのアジア・新興市場担当チーフストラテジスト、エイ ドリアン・モワット氏は18日のリポートで、中国の投資判断を「アンダ ーウエイト」に引き下げたほか、中国4大銀行株の下落に備えるデリバ ティブ(金融派生商品)を勧めた。

上海汽車集団(SAICモーター、600104 CH)を中心に自動車株 が安い。中国の商品品質監督当局が同社と提携する独フォルクスワーゲ ンに一部の自動車のリコールを指示した。一汽轎車(000800 CH)も値 下がりした。また、中国建築(601668 CH)など不動産株も下げた。

中信証券(600030 CH)が売られ、過去最長の下落局面となった。 中国証券監督管理委員会(証監会)の主席が現在の郭樹清氏から交代す るとの観測が広がった。海通証券(600837 CH)も下げた。

大衆保険の呉侃ファンドマネジャー(上海在勤)は「投資家は成長 鈍化と金融引き締めの可能性を懸念している」と指摘。「郭氏は改革志 向で証券業界や株式市場に対して革新的な措置を推進してきたことか ら、同氏が去ることは相場にとってマイナスだと受け止められている」 と述べた。

【インド株式市況】

インド株式相場は2週間ぶり安値を付けた。キプロス救済合意に前 例のない銀行預金への課税措置が含まれたことから欧州危機懸念が再燃 し、高リスク資産の需要が減退した。

ボンベイ証券取引所(BSE)のセンセックス30種指数は前週末 比134.36ポイント(0.7%)安の19293.20。終値としては6日以来の安 値となった。この日の売買高は30日平均を27%下回った。

時価総額でインド3位の銀行、ICICI銀行は月初来安値を付け た。石炭生産最大手のコール・インディアは約1年ぶりの安値まで売り 込まれた。

【オーストラリア株式市況】

ASX200指数は前週末比104.84ポイント(2.1%)安の5015.40。

【韓国株式市況】

韓国総合株価指数は前週末比18.32ポイント(0.9%)安 の1968.18。

【台湾株式市況】

加権指数は前週末比116.15ポイント(1.5%)安の7811.34。

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