ドイツ2年債利回りゼロ下回る、キプロス預金課税で質への逃避

18日の欧州債市場ではドイツ国債が 値上がりし、2年債利回りはここ10週間で初めてゼロを下回った。キプ ロス救済合意の一環として預金に課税するという前例のない措置を受 け、欧州債務危機の再燃リスクが高まっている。

キプロスで銀行取り付け騒動が起きるとの懸念から安全資産を求め る動きが加速し、オランダとフィンランドの国債も堅調。オーストリ ア10年債利回りは過去最低を付けた。キプロス議会はこの日、預金課税 法案の採決を再び延期した。採決は19日に行われる。ただ、キプロスか らの危機感染は食い止められるとの見方から、イタリア国債の下げは限 定的となった。

コメルツ銀行の債券ストラテジスト、マイケル・ライスター氏(ロ ンドン在勤)は「びっくりするのは小口預金者が守られないということ だ。これが銀行取り付け騒動の懸念を引き起こしている」と述べ、「ド イツ国債は支えられており、その状況は少なくとも今日いっぱい続くだ ろう」と語った。

ロンドン時間午後5時現在、ドイツ2年債利回りは前週末比3ベー シスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.02%。一時はマイナ ス0.003%と、1月2日以来初めてゼロを下回った。同国債(表面利 率0.25%、2015年3月償還)価格は0.05上げ100.455。10年債利回りは 5bp低下し1.41%。1月2日以来の低水準となる1.35%まで下げる場 面もあった。

キプロスの課税案は、預金10万ユーロ未満に6.75%、それ以上に は9.9%の税率をそれぞれ適用するというもの。これによって58億ユー ロを捻出し、同国救済額を当初見積もりの175億ユーロから大幅に減ら す。

キプロス国債は大幅下落

キプロス国債は下落。2020年2月償還債(表面利率4.625%)利回 りは157bp上昇の10.13%。ブルームバーグのデータによれば、取引終 了時としては先月6日以来の高水準。2015年11月償還債の利回りは328 bp上昇し12.80%。

イタリア10年債利回りは4bp上昇し4.63%。一時は21bp上昇し た。同年限のスペイン国債利回りも4bp上げ4.96%。

英国債相場は続伸し、10年債利回りは年初来の最低となった。キプ ロス懸念で、安全とされる英国債の需要が高まった。

英10年債利回りは前週末比5bp低下し1.89%。一時は1.86%と、 昨年12月31日以来の低水準を付けた。同国債(表面利率1.75%、2022年 9月償還)価格はこの日、0.4上げ98.79。

原題:German Bunds Gain on Cyprus Safety Bid; Italian Bonds Pare Drop(抜粋) Pound Climbs to Five-Week High Versus Euro on Cyprus; Gilts Gain (抜粋)

--取材協力:Neal Armstrong.

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