今日の国内市況(3月18日):株式、債券、為替市場

きょうの国内市場の株式、債券、為替相場 は以下の通り。

●日本株ことし最大の下げ、キプロス発で欧州不安再燃-全業種に売り

東京株式相場は3営業日ぶりに大幅反落し、ことし最大の下げを記 録。キプロスの銀行預金への課税措置を受け、欧州債務不安が再燃し た。為替市場で急激にユーロ安が進んだことも影響し、輸送用機器など 輸出関連株が下落。保険など金融、鉄鋼など素材関連株まで幅広く売ら れ、東証1部全33業種が安い。

TOPIXの終値は前週末比23.31ポイント(2.2%)安 の1028.34、日経平均株価は340円32銭(2.7%)安の1万2220円63銭。 いずれもきょうの安値引けで、下落率は昨年5月18日以来、10カ月ぶり の大きさとなった。

セゾン投信運用部の瀬下哲雄ポートフォリオマネジャーは、「金融 市場がリスクオン(選好)になるには、ユーロの安定は条件として欠か せなかった」と指摘。キプロスに対し「痛みを伴う劇薬を採用し、円安

●債券続伸、キプロス支援めぐる懸念で買い-長期金利10年ぶり低水準

債券相場は続伸。キプロス支援策をめぐる懸念で欧州問題が再燃 し、外国為替市場でユーロ安、円高が進んだことを背景に買いが優勢と なった。長期金利は約10年ぶりの低水準まで達した。

東京先物市場で中心限月の6月物は前週末比23銭高の145円42銭で 取引開始。午前10時半すぎに145円46銭まで上昇し、8日に記録した過 去最高値の145円50銭まで4銭に迫った。その後は145円40銭付近でもみ 合いとなったが、終了前に再び145円46銭まで上昇。結局は26銭高の145 円45銭で引けた。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の328回債利回 りは同2ベーシスポイント(bp)低い0.60%で開始し、その後は徐々に水 準を切り下げ、午後3時すぎには3.5bp低い0.585%と、5日に記録し た2003年6月以来の低水準に並んだ。5年物の109回債利回りは1bp低 い0.11%。20年物の143回債利回りは一時4.5bp低い1.565%に低下し た。30年物の38回債利回りは2.5bp低い1.74%。

●ユーロ、キプロスショックで急落-リスク回避で円は全面高

東京外国為替市場では、ユーロが急落した。ユーロ圏財務相会合が 前週末に合意したキプロス救済計画で前例のない同国の銀行預金への課 税が盛り込まれたことなどを受け、欧州債務不安の再燃が警戒された。 円は、リスク回避の動きから主要通貨に対して全面高となった。

ユーロは対ドルで前週末遅くの水準1ユーロ=1.30ドル後半か ら1.29ドル台へ大きく下げて取引を開始。その後も1.2900ドルを割り込 むなど売り優勢の展開が続き、欧州市場に向けては一時1.2882ドルと昨 年12月10日に付けた安値にあと0.0001ドルと迫った。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の植野大作シニア為替・債券 ストラテジストは、「キプロスショックは一義的にはユーロの不安材料 だし、ユーロ売り材料だ」と指摘。「イタリアショック、キプロスショ ックを経て、不況下での緊縮財政や金融支援は政治的ストレスがかかる ということの影響が、わかりやすいユーロ・ドルには厳しく残ってい る」と話した。

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