アップルは配当を50%強引き上げ、利回り上位銘柄に-市場予想

ブルームバーグがまとめたアナリス ト予想によると、米アップルは配当を50%余り引き上げそうだ。同社の 投資家は株価下落に見舞われたが、増配が実現すれば米テクノロジー業 界で最も配当利回りの高い銘柄の1つとなる。

アナリスト6人の予想平均によると、アップルは四半期配当を56% 引き上げて1株当たり4.14ドルとする見通し。そうなれば配当利回り は3.7%と、S&P500種株価指数構成銘柄で配当を出している企業 の8.6割を上回る。配当への支出は年157億ドル(約1兆4800億円)とな る見込み。

パイパー・ジャフレーのアナリスト、ジーン・マンスター氏は、配 当原資は現在のキャッシュフロー(現金収支)で賄い、海外からの利益 は新たな課税の対象となり得るため使わないとの見方を示した。

アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)が復配と100 億ドル相当の自社株買いの方針を1年前に表明したが、より思い切った 株主還元策を求める圧力は高まっている。アップルの現金・投資は1371 億ドル。成長が鈍化し、韓国のサムスン電子などとの競争が激化する中 で、デービッド・アインホーン氏率いる米ヘッジファンド運用会社グリ ーンライト・キャピタルなどは一段の還元策を要求している。

トピカ・キャピタル・マーケッツのアナリスト、ブライアン・ホワ イト氏は取材に対し「現金の積み上がりが過剰になってきた」と指摘。 「どんな弱気シナリオだろうが関係ない。これだけの額の現金が必要に なることは決してないだろう」と述べた。同氏はアップル株の投資判断 を「買い」にしている。

アップルの株価は昨年9月19日の最高値から37%下落。この間、 S&P500種は6.8%上昇した。

決算発表

キャピタル・アドバイザーズのキース・ゴダード社長はインタビュ ーで、「アップルがこの問題で決定を下すのに、なぜこれほど時間がか かっているように見えるのか、率直に言って当惑している」と述べた。

同社長は、アップルが年内に配当か自社株買いを発表するだろうと 述べ、早ければ1-3月(第2四半期)決算を発表する4月にも計画を 公表する可能性があるとの見方を示した。キャピタル・アドバイザーズ はアップル株を2万9290株保有しているという。

原題:Apple Seen Raising Dividend More Than 50% to $15.7 Billion: Tech(抜粋)

--取材協力:Lisa Rapaport.

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