SACプロトキン氏にも非公開情報、元アナリストがメールで

スティーブン・コーエン氏が率い るヘッジファンド運用会社SACキャピタル・アドバイザーズをめぐる インサイダー取引事件の中心人物として有罪判決を受けたアナリスト が、同社のファンドマネジャー、ガブリエル・プロトキン氏に非公開情 報を提供していたことが、関係者2人の証言と内部の電子メールで分か った。

米証券取引委員会(SEC)は先週、裁判所に提出した訴状で、テ クノロジー業界を担当していたSACの元アナリストのジョン・ホルバ ート被告が、SACの2人のポートフォリオマネジャーにハイテク株に 関する非公開情報を漏らし、この情報に基づく取引で2人がSACのた めに600万ドル(約5億7000万円)を上回る利益を上げたと主張した。 このうちの1人がファンドマネジャーのマイケル・スタインバーグ氏で あることは、別の訴訟で明らかになっていた。

インサイダー取引への関与を指摘されたSACの2部門がSECに 6億1600万ドルを支払う和解の成立が15日発表されたが、SECはこの 同じ日、SAC傘下のシグマ・キャピタル・マネジメント部門をニュー ヨーク市マンハッタンの連邦地裁に提訴した。SECの訴状によると、 ホルバート被告が米デルとエヌビディアの決算内容に関する非公開情報 を送付した電子メールの受信者の欄には、スタインバーグ、プロトキン 両氏の名前があった。

ニューヨークのセントジョンズ大学のアンソニー・サビノ教授(法 学)は「これほど詳細な形で米当局によって言及されることはめったに ない。SACキャピタルがSECと和解したといってもその範囲は非常 に狭く、SECの訴状で言及された他の人物がさらなる民事訴訟と刑事 訴追の対象となる可能性が残されている」との見方を示した。

スタインバーグ、プロトキン(34)両氏はいずれも今までのところ 不正行為で罪に問われていない。SACの広報担当ジョナサン・ガスサ ルター氏は17日の電子メールで、プロトキン氏は「何も不正をしていな い」と述べ、同氏が「ファンダメンタル調査に徹して成功したキャリア を築いた」と反論。スタインバーグ氏のバリー・バーク弁護士も、同氏 が「何ら不正を行っていない」と語った。

原題:SAC’s Plotkin Said to Have Been Tipped by Convicted SAC Analyst(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE