ヘッジファンド、FRBとけんかせず-米国債に07年来の強気

ヘッジファンドは米10年物国債に対 して2007年以降で最も強気だ。米国の失業率が4年ぶりの低水準となり 家計の資産は増加しているものの、米経済は脆弱(ぜいじゃく)で連邦 準備制度理事会(FRB)が資産購入を停止することはないとの読みが 根拠となっている。

米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによれば、リターン向 上を狙って借り入れた資金、いわゆるレバレッジドアカウントを利用す る投資家は今月5日までの1週間、米10年債先物の上昇を見込んだポジ ションを562億ドル(約5兆3300億円)保有。これは信用市場が機能不 全となってリセッション(景気後退)に陥り、国債価格が上昇する直前 の07年8月以来の大きさだ。昨年7月時点では、米国債の下落を見込む ポジションが上昇を見込むポジションを上回っていた。

突然インフレが起こるリスクがほとんどないことや他のソブリン債 に比べて利回りが高いことを理由に、ヘッジファンドは米長期国債に価 値を見いだしている。バーナンキFRB議長は2月26日の議会証言で、 月850億ドル相当の米国債と住宅ローン担保証券(MBS)購入の効果 は物価上昇リスクを上回るとの認識を示した。

ヘッジファンド運用のナインアルファ・キャピタル(ニューヨー ク)の共同創業者、ジェーソン・エバンス氏は今月14日の電話取材に対 し「FRBとけんかすれば本当に高くつく」と述べた。同氏はドイツ銀 行で米国債トレーディング責任者を務めた経験を持つ。

別のヘッジファンド運用会社フルクラム・アセット・マネジメント のスハイル・シャイク最高投資責任者(CIO)は13日の電話取材に対 して、「債券市場に危機が発生する可能性は極めて低い」と話した。

原題:Hedge Funds Build Treasury Bets to 2007 Highs in Bear Dismissal(抜粋)

--取材協力:Daniel Kruger、Jesse Westbrook.

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