米国株、バリュエーションは1980年以降の株価ピーク時で最低

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米株式相場はこの4年間の強気相場 で2倍余り上昇したが、S&P500種株価指数の構成企業のバリュエー ション(株価評価)は1980年以降に過去最高値を記録したそれぞれのピ ーク時で最も低くなっている。個人投資家が株式投資を回避しているこ とが背景にある。

S&P500種は先週、過去最高値に接近。安値からの上昇率は131% となった。ブルームバーグの集計データによれば、同指数構成銘柄の株 価収益率(PER)は15.4倍と、1962年以降の強気相場の平均であ る19.9倍を下回っている。ダウ工業株30種平均は今月5日に金融危機前 の水準に回復した。年初来では11%上げている。

米投資信託協会(ICI)によれば、個人投資家の株式投資額は今 年約200億ドル(約1兆9000億円)増えたものの、これは2007年以降に 株投資から引き揚げられた額の3.5%にすぎない。今年に入って債券投 資に新たに充当された額は440億ドル。強気派にとって、これまで民間 投資家が株式購入を控えていたことは株価の上昇を今後も持続させる資 金が存在することを意味する。弱気派はこれに対して、現在の株高が連 邦準備制度の刺激策に依存し過ぎており、支援が失われれば失速すると と考えている。

米投資会社ホランドの創業者、マイケル・ホランド会長は14日の電 話インタビューで、「私はダウ平均が最高値を更新した時にニューヨー ク証券取引所にいたが、シャンパンの栓を抜いたり浮かれたりする様子 はなかった。バリュエーションは極めて低い」と述べた。

原題:Record Stocks at Lowest Valuation Since 1980 as S&P 500 Shunned(抜粋)

--取材協力:Julie Hyman、Lindsey Rupp.

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