米国株:反落、ダウ平均10連騰でストップ-消費者信頼感が低下

米株式相場は反落。消費者マインド 指数が予想に反して低下したことが響いた。ダウ工業株30種平均は11営 業日ぶりに下げた。

JPモルガン・チェースは安い。上院の小委員会は同行が巨額損失 を隠し、当局の監督を回避したとの見方を示した。一方、米連邦準備制 度理事会(FRB)が発表したストレステスト(健全性審査)の結果を 背景に、銀行株は上げに転じる展開。バンク・オブ・アメリカ (BOA)とモルガン・スタンレーはいずれも上昇した。クルーズ客船 運航会社カーニバルは下落。同社は通期業績見通しを下方修正した。衛 星放送大手のディレクTVは、仏ビベンディのブラジル部門GVTに対 する買収合戦から撤退したことを手掛かりに買い進まれた。

S&P500種株価指数は0.2%安の1560.70で終了。週間では0.6%上 昇した。ダウ工業株30種平均は25.03ドル(0.2%)下落の14514.11ド ル。週間では0.8%高。

プルデンシャル・ファイナンシャルの市場ストラテジスト、クイン シー・クロスビー氏は電話インタビューで「今の市場は材料を消化しな がらの慎重な様子見モードで、引き続き買いを控えるべきか、新たな上 昇局面に向けて準備するべきか見極めようとしている」と指摘。「上昇 と上昇の間にこうして調整が入るのは健全だ」と述べた。

S&P500種は前日、2007年10月につけた終値ベースの史上最高値 である1565.15にあと2ポイントに迫った。市場予想を上回る企業決算 や米金融当局による金融緩和策を背景に、09年の安値からは2倍余り上 昇している。ダウ平均は前日まで8営業日連続で過去最高値を更新して いた。

消費者マインド

3月の米トムソン・ロイター/ミシガン大学消費者マインド指数 (速報値)は71.8と、前月の77.6から低下し、2011年12月以来の低水準 となった。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中 央値は78への上昇だった。

FRBが発表した2月の鉱工業生産指数(製造業、鉱業、公益事業 の生産を対象、季節調整値)は前月比0.7%上昇と、3カ月ぶりの高水 準。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は0.4%上昇 だった。

S&P500種の業種別24指数では銀行株が値上がり率トップ。一時 は下落していたが、反転した。ウェルズ・ファーゴは3.3%高の38.20ド ルと、2008年9月以来の高値水準。フィフス・サード・バンコープ は1.5%上昇。

BOAは3.8%高と、ダウ30種構成銘柄の値上がり率トップ。同行 は最大50億ドル(約4800億円)相当の自社株買い計画についてFRBの 承認を得た。

モルガン・スタンレーは3.5%高。ストレステストで資本計画が承 認されたことを受け、米シティグループとのウェルスマネジメント合弁 事業の未保有株35%を買収する。

JPモルガンは安い

一方、JPモルガンは1.9%安と、ダウ銘柄では値下がり率トッ プ。上院常設調査小委員会は報告書で昨年の巨額トレーディング損失問 題で同行が損失の隠蔽(いんぺい)を図ったことを示唆した。

カーニバルは2.2%安。同社は豪華客船「トライアンフ号」が先 月、メキシコ沖でエンジン火災を起こし航行不能となったことを反映 し、通期の業績見通しを下方修正した。

ディレクTVは4.5%上昇。仏ビベンディのブラジルの電話・イン ターネット部門GVTに対する買収合戦から撤退した。

原題:Dow Average Snaps 10-Day Rally as Consumer Confidence Declines(抜粋)

--取材協力:Tom Stoukas.

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