3月15日の米国マーケットサマリー:株反落、消費者マインド低下で

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3061   1.3005
ドル/円             95.39    96.11
ユーロ/円          124.58   124.99


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       14,514.26     -24.88     -.2%
S&P500種           1,560.70      -2.53     -.2%
ナスダック総合指数    3,249.07      -9.86     -.3%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .25%        -.01
米国債10年物     1.99%       -.04
米国債30年物     3.21%       -.02


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,592.60    +1.90     +.12%
原油先物         (ドル/バレル)   93.50      +.47     +.51%

◎NY外国為替市場

15日のニューヨーク外国為替市場ではドルが対ユーロで1週間ぶり 安値に下落。2月の米消費者物価統計でインフレ抑制が示され、米金融 当局が量的緩和を継続するとの見方が広がった。

週間ベースのドルは対ユーロで下落。2月1日終了週以来初めて下 げた。19-20日には米連邦公開市場委員会(FOMC)会合が開かれ る。ユーロは主要16通貨のうち12通貨に対して上昇した。ブリュッセル で開かれた欧州連合(EU)首脳会議を受けてキプロス救済策への道が 開けたことが好感された。

英ポンドは対ドルでの上げを消した。イングランド銀行(英中央銀 行)のキング総裁が英テレビ局ITVニュースとのインタビューで、追 加資産購入の可能性もあり得るとの見解を示したことが手掛かりだっ た。

オンライン為替取引オアンダ・コープのシニア通貨アナリスト、ア ルフォンソ・エスパルザ氏(トロント在勤)は「ドル相場は経済統計を 材料に動いていたが、ここに来て現実に戻された」と述べた。

ニューヨーク時間午後4時1分現在、ドルは対ユーロで0.4%下げ て1ユーロ=1.3061ドル。8日以来の安値となった。ドルは対円で は0.8%下げて1ドル=95円37銭。円は対ユーロで0.4%上昇して1ユー ロ=124円55銭だった。

◎米国株式市場

米株式相場は反落。消費者マインド指数が予想に反して低下したこ とが響いた。ダウ工業株30種平均は11営業日ぶりに下げた。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は0.2%安の1560.70で終了。ダウ工業株30種平均は25.03ドル (0.2%)下落の14514.11ドル。

プルデンシャル・ファイナンシャルの市場ストラテジスト、クイン シー・クロスビー氏は電話インタビューで「今の市場は材料を消化しな がらの慎重な様子見モードで、引き続き買いを控えるべきか、新たな上 昇局面に向けて準備するべきか見極めようとしている」と指摘。「上昇 と上昇の間にこうして調整が入るのは健全だ」と述べた。

◎米国債市場

米国債相場は上昇。10年債利回りは6営業日ぶりに2%を下回っ た。米消費者マインド指数が予想外に低下し、景気回復の力強さに不透 明感が漂ったことが背景。

10年債は3日ぶりの上昇となった。金融当局はこの日、景気浮揚を 目指したプログラムの一環として米国債52億ドル相当を買い入れた。中 国の1月の米国債保有高は2011年以来で最大となった。

ジェフリーズのエコノミスト、トム・サイモンズ氏は「消費者マイ ンド指数は良くなかった」とし、「今週の経済指標を全て見てみると、 景気は若干勢いを増しつつあると考えられる。これまでのデータは全て プラスの一方向だった。今回の消費者マインド指数は初めて逆方向を示 した」と続けた。

ニューヨーク時間午後2時59分現在、10年債利回りは前日比4ベー シスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.99%。2%割れは6営 業日ぶり。

10年債(表面利率2%、2023年2月償還)価格は10/32上げて100 1/32。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は続伸。コインや延べ棒、宝飾品などのリ テール需要を含むインフレヘッジの買いが入った。週間ベースでは2カ 月ぶりの大幅上昇となった。

米労働省が発表した2月の消費者物価指数は市場予想を上回る伸び となった。ガソリン価格がここ3年余りで最大の上昇となったことが影 響した。スイスの地金精錬会社MKSのシニアバイスプレジデント、ア フシン・ナバビ氏は電話インタビューで、アジアを中心に現物需要は引 き続き堅調だと話した。金は今年に入って5%値下がりしている。

エバーバンク・ウェルス・マネジメント(フロリダ州ジャクソンビ ル)のフランク・トロッター最高経営責任者(CEO)は、電話インタ ビューで「大きく下げた後の相場を、現物需要が支えている」と指摘。 「消費者物価は上昇しているにもかかわらず、米政府はインフレについ て心配しておらず、それは長期的に問題になる可能性がある」と述べ た。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物4 月限は前日比0.1%高の1オンス=1592.60ドルで終了。週間では1%上 昇し、1月18日終了週以来の大幅高。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は続伸。過去7営業日で6度目の上昇と なった。ドル下落に加え、主な受け渡し地点での在庫減少が手掛かりと なった。ニューヨーク原油と北海ブレント原油の価格差は週間で5週連 続縮小した。

原油は3週間ぶりの水準に上昇した。インフレ抑制を示す経済指標 を受け、ドルは対ユーロで1週間ぶり安値を付けた。米エネルギー省エ ネルギー情報局によると、ニューヨーク原油先物の受け渡し地点である オクラホマ州クッシングの在庫が先週、昨年12月以来の水準に減少し た。米消費者マインド指数が予想外に低下し、株価が下落すると、原油 先物相場は伸び悩んだ。

アイアイトレーダー・ドット・コムの市場担当シニアストラテジス ト、ビル・バルーク氏(シカゴ在勤)は「ニューヨーク原油は堅調を維 持しており、ブレントとの価格差が大きな材料になっている」と指摘。 「通貨を主な材料とした取引でもある。マインド指数や株価は上値を抑 えた」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物4月限は前日 比42セント(0.45%)高の1バレル=93.45ドルと、終値としては2 月20日以来の高水準となった。週間では1.6%高。

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